お盆の予約もポツポツと入ってきたので、昨日はキッシュやデザートなど仕込みに明け暮れていました。午後からは庭の手入れをしていましたが、夜から花火大会があるのを思い出し2階から見てみるとわりと綺麗に見えました。森田の花火にフェニックス祭りの花火と、家の2階から花火大会が見れるのに贅沢さを感じます。高層マンションやビルがそれほど無いので、わざわざ出かけなくてもいいのは助かります。福井に10年いてまだ見れてないのが三国の花火ですが、話に聞くのが帰りの渋滞が凄いらしく、宿を取るか三国に知り合いがいて時間つぶしをさせてもらえるツテがあった方がいいとも聞きました。人に揉まれる花火大会は大津や宇治川で経験済みですが、死ぬまでに1度くらいは三国の水中花火を見に行こうと思っています。

オープン当時から取引していた肉の業者もいい加減でよく怒りましたが、結局は改善されないので取引を辞めました。向こうも商売なので多めに売りたいのは分かりますが、2キロの塊肉を頼んで3キロあるのは1.5倍です。多少の誤差位は言いませんが、流石にプロの肉屋が1キロ単位で切り分けられないなんて確信犯だと思います。自分が若いときははオーダーの牛フィレ肉を130gと180gに切り分けるのに手が震える程緊張したものですが、プロの肉屋が1キロ単位で間違っては話になりません。以前、パテ用に1キロ頼んだミンチが1.5倍あったり、ステーキ用のカット肉が被りも掃除せずだったりと酷いものでした。特別、ルートを持っていて日本海側で手に入らないブランド肉があるわけでも無いので注文する事も無くなりましが、ここの従業員も夢も希望も無く死んだ魚の目をしていたのは偶然では無いと思います(笑)。自分がもし2キロの塊肉を間違えて3キロに切ってしまった場合、その肉の3分の1弱をカットして2.2～2.3キロにして持っていきますが、そんな最低限のプライドも無いのでは救いようもありません。

福井は出回る種類は少ないですが、新鮮な魚が手に入るのは店でも家用でも嬉しい事です。丸のまま買って来て厨房で捌くのは衛生的に嫌で、別に横着したいからとかではありません。魚屋ならそればかりしていればいいですが、店ではデザートも作れば前菜も仕込むところで下処理である魚の内臓を持ち込むのはアウトです。業者に頼んで三枚おろしまでして持ってきてもらいますが、結構仕事が粗いと言うか下手クソなのに驚きます。自分が魚を担当していた時は、毎週2回舞鶴からトロ箱で10キロ送られて来ました。開けて見るまで何が入っているか分からず、地元でしか出回らないような特殊な魚に苦労したのを覚えています。先輩からよく注意されたのが下処理のアマさで、うろこ1枚残っていてもダメでした。寿司屋に行ってうろこが付いた寿司が出て来た事なんて無いだろうと叩き返されたものですが、業者に頼むと結構な確率でうろこが残っています。それどころか3枚おろしでお願いしたところ、うろこを全部残したままだったり、皮までひいて刺身の柵みたいにされたり酷いものです。上の人間は知識はあるのでしょうが、それを下の人間に教えないといつまでたっても人は育ちません。実際、ほとんど辞めてしまうか魚の死んだ目をしているような輩ばかりです(笑)。今考えればあの時プレッシャーをかけられ、厳しく指導してもらった先輩には感謝しなければと思います。他の業種とも関わっていますが、飲食の業者はいい加減なのが多いのは同じ業界として情けない限りです。

宣伝もしていないのにどこからか電話予約が入って来て、それはそれでありがたい話です。一人で営業するようになってからもう２年半ほど経ちましたが、こちら側で予約を調整するようになってから上手く回るようになりました。最初のうちは拒まずにガンガン入れていましたが、結局誰も得をしない事に気付いてからは程々に受けています。特に子供が小さい内は無理はしないつもりですが、手が離れればまた営業形態は変えたいと思っています。まだまだ先の話ですが(笑)。

文字通り、朝から梅を天日干ししています。少し曇ったり晴れたりの怪し気な天気ですが、自宅兼なのでいつでも取り込める環境はありがたいです。後２日ほど天気が良ければ、樽に戻して食べごろを待つだけです。