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2018-03-13 18:41:00

種子法問題、一枚にまとめました。

 

野菜の種は民間に委ねた現在、90%が外国産になっているそうです。

穀物の企業独占は世界中で起きています。

発展途上国だけの話では無く、欧米でも。 

グローバル化は種に限らず、利便性と引き換えに多様な価値を失うという事です。

日本は何処でこの流れから転換するのか?という問題な気がしますが。。

 

とにもかくにも、農業と食べ物は重要です。

pdf 種子法廃止問題とは1-1.pdf (0.43MB)


2018-03-03 06:50:00

農業を始めて以来、自分にはいつ思想が産まれるんだろう?と悩んできました…

一つ、わかりました。

お腹の中にいる微生物がそれを決めていたのだという事を!

 

腸内には善玉菌と悪玉菌以外に日和見菌という菌が存在します。

善玉は体の内部を良くしようという働きで、悪玉は増えすぎると体調を悪くしますが、外から来る菌をやっつける働きを持っています。

日和見菌はそのどちらかに味方して助ける働きです。

善と悪の対立の構図にしてしまうと、悪玉菌は悪い菌、日和見菌は意思の無い菌(よくジャイアン、スネ夫に例えられます)に見えてしまいますが、悪玉の役割を考えると排除しきれない外敵を日和見菌が援軍で助けるという役割を担っているのだと考えられます。

 

腸は第二の脳と言われます。

腸は脳を介さず身体に指令を与え(反射神経)、かつ腸の微生物は脳内物質ドーパミンとセロトニンを作ります。

甘いものを食べた時の快感は、腸内微生物が「ソレもっと欲しい」と脳みそにせがんでいる状態と考える事もできます。

腸内微生物は共生してるどころか人間の意思なのです(推論)
 
 
自分の意思が微生物の量で変わるなら、そして現代病が腸内微生物の減少によって引き起こされるなら、悩む必要はありません。
 
「唯、野菜(たまに肉)を食べれば良い=作れば良い」のです!

2018-02-18 23:42:00

ちょっと難しい事を書きます。

知識と情報が偏っている可能性がありますが、一般人にとっても大きな問題なので取り上げたく思います。

 

今年の3月に主要農産物種子法(以下、種子法)が廃止され、種苗法に組み込まれます。

種子法は米、麦、大豆の3穀物の種採りを都道府県に義務としたもの。

種苗法は種苗の品種登録があり、民間が知的所有権を得られる法案です。

 

廃止と組込みの理由は民間の競争力を高める事が狙いだと思いますが、大きい不安要素があるのに簡単に廃止されてしまった経緯があり問題とされています。

 

不安要素は色々ありますが最も心配なのは、種採りと開発には時間や費用がかかる為、収益を上げる事が難しく、競争原理よりも世界で市場を支配している多国籍企業に独占される恐れがある事でしょうか。

そうなれば経済だけでなく、政治、外交、文化にも影響を及ぼし、300品種近くある米も多様性を失い、遺伝子組み換え米の参入もあり得ます。

 

日本人の主食を国が支えず、お金の論理に委ねて本当に大丈夫なのか?

 

今、仲間内では種子法廃止に代わる公共種子を守る立法を申立てする署名活動しています。

自然に落ち着く所に落ち着く可能性はありますが、安易には考えられません。

とにかくこういう問題があるという事は一般の人にも知っていてほしいです。

 

◎主穀物を守る事でどういう未来が確保できるのか?(以下、私の想定ですが)

・国産の安価な種子の安定供給が保たれ、品種の多様性を失わず稲作伝統文化も守られる。

・一民間企業に食糧を依存する様な事態にはならない。

  民間企業の知的所有権によって生産者と消費者が振り回される心配は無い。

  外国企業の都合で食糧が不足する様な事態にはならない。

・自然災害や戦争等、有事の際に食糧が行き渡らないというリスクは少ない。

  日本が自給食糧が無い事で政治的に外国に脅かされる可能性は回避できる。

  民間依存なら遺伝子組み換え作物に頼らざるを得ない事態が想定される。

 

農家が一定数いる事が前提ですが、、それは民間企業でも同じです。

みんなが知るだけでも良い方向に向かう未来があると思います。


2018-02-03 23:50:00

今まで得た知識を消費者の方にも共有してもらいたいと思います。

今回は化学肥料が与える影響についてー

 

化学肥料は爆弾を作る技術を戦後、農業に応用したのが始まりで、以後食料の大量生産化を実現しました。

が、一方で急速に世界中の土壌を砂漠化させ、自然環境を破壊していきました。

 

化学肥料は野菜を大きく育てる事はできますが、植物と土壌の微生物との共生関係(植物が炭水化物を供給し、微生物は窒素分を分解して植物に与える)を産まなくなる為、微生物がいなくなり=土壌が痩せていきます。

 

微生物のコロニーが土と土の繋ぎの役割を果たしていますが、微生物がいなくなる事と、植物が消化できない多量の人工化学窒素肥料が溢れることで、土壌流出や水質汚染にも繋がっていきます。

肥沃な土とは微生物と、その死骸や糞でできている土の事で、痩せた土はその微生物層が無くなってしまった土、です。

 

有機農業は土壌を肥沃にする事で環境と生態系の破壊から守る事ができる、という意義を持っているのです。

 

 そしてこれは前項にあげた、人間の体内に起きている腸管の病状(リーキガット症候群)と同じ現象が地球環境にも起こっているという事でもあります。

化学物質を取り込む→

微生物の餌が無くなり、いなくなる→

大地(腸)に穴があく→

環境(体内)を汚染する

 の流れです。

環境汚染と人間の身体の病気は同じ問題を抱えているのです。


2018-01-24 21:14:00

私は思想なき空っぽ有機農家…知識は後入れです。

ご容赦ください-_-b

 

最近、「nagano農と食の会」における勉強会の中でわかった事がありました。

「リーキガット症候群」と呼ばれる腸の炎症が流行っているそうです。

一部の食品や農薬が体内でどういう過程を経て、身体に悪影響を与えるのか、はこれが答えではないかと思います。

小麦粉の成分であるグルテンが身体に悪影響を与えるいう事は最近知られていますが、グルテンは腸内に残ると、へばりついて腸内に微細な穴を開けます。

その微かな穴から未消化の小麦粉の成分が腸の外に漏れ出す事で免疫機能が働き、体内の細胞が小麦を異物と認識し、攻撃するのが小麦アレルギーですが、一部の農薬や化学物質、油などでも同じく腸に穴を空けます。

消化器官以外の体内に異物が侵入する事でアレルギーだけでは無く、癌や糖尿病や精神の病い等、多くの疾患を引き起こすと言われてます。

 

私はどちらかというと科学信仰の人間なので「科学的根拠」はずっと心の片隅にひっかかる問題でした。が、これを知って胸のつかえが取れる想いです。

同時に、現代人の食生活が病を作ると言われるのも腑に落ちました。

正真正銘、無農薬野菜は無害だから健康に良いのです。

腸を守るには穴を空けない野菜を食べて腸内細菌を増やす事です。

 

「リーキガット症候群」が日本でも認知されてくれば、私達が行う農業にも、病に苦しむ多くの現代人にとっても、夜明けがやってくるのではないかと期待してます!