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お隣の畑の草刈りをしてます。
今年、私の畑の両隣りの地主さんが高齢で畑仕事をできなくなり、引退される事になりそうです。
この見渡す限り一帯の地域で農業をしているのは、自分含め3,4件になってしまいました。
やる人がいなければ自分が借りようと思ってます。
日々、草管理に追われます。
しかし、雑草が生い茂る畑には一つ良い事があって、その畑を耕作すると野菜の育ちがすこぶる良いのです。
有機物が堆積して、良い堆肥になり、微生物が繁殖するからです。
土を育てるという意識ではいますが、毎年野菜を収穫し、更に一年二作とかやってると土は痩せていく様です。
収穫した相応の分、肥料を入れなければなりません。
一年一作、時には一年無作によって、土は消耗せずに豊かになっていくんじゃないかと思います。
だったら「土を育てる」って意味は何だろう?
「土は勝手に育つ」じゃないかとなってしまいます…よね⁈
先人達とから伝え聞く話をまとめて考えると、人間が食べる野菜を、さらには同じ作物を、同じ土地で育てる事によって、ウリならウリ、ナスならナス、に“微生物がカスタマイズ”していくのではないかと思います。
連作すると障害が出るというのが農業界の一般知識としてあるんですが、多作で畑を酷使すると土自体消耗してしまうから、そして化学肥料と農薬を使うと微生物が根付いていかないからではないかと思います。
“雑草半作=堆肥化”と“微生物のカスタマイズ”によって土が育つと、肥料にもあまり頼らなくて済む様です。
管理できずに畑を荒野にしてしまうのか、本当に今の段階ではギリギリで、拡大していく事にリスクはあるのですが…
上手く活かせる可能性はあります。
畑を酷使せず贅沢に使って、肥料も使わず省エネに、自然に負担の無く、人間に安全な農業ー
もしかしたらこれか未来の農業では⁉︎
と思い至った訳です。
農は文化の礎です。
お金の父は穀物で。
料理の母は穀物や野菜で。
道具や美術も農から。
言葉を豊かにしたのも多分農と食から。
ルーツがあるから日本食と認められてるワケで。
ルーツが無かったら海外(こと欧米)も認めません!
日本は農作物のルーツ=“種子”の生産を外国の大企業に9割方依存しています。
というワケで、
去年から地元の種子会社の委託で種採りをしてます。
今年はゴボウの種採りをしました。
去年の大玉トマトの場合、3日に一度収穫して潰して、種子を洗って越して、とやるので、青果の生産農家にはとてもやりきれないと思いましたが、ゴボウの種子は3日かければ纏めて採れるので、収穫の忙しい合間を縫ってなんとかやれます。
種採りは絶対にお金儲けの仕組みの中では存続困難な仕事だと思います。
青果も原価勝負ですが、種子はそれ以上です。
まして無農薬トマトには虫がついて腐るものも出て、種子の品質も落ちます。
種子の品質と量を確保するには農薬は欠かせないのだな、と実感しました。
ただ、ゴボウにはそれは無さそうで農薬無しでも問題ありません。
まさに“ムノウの種”です!
来年も継続します。