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2018-02-18 23:42:00

ちょっと難しい事を書きます。

知識と情報が偏っている可能性がありますが、一般人にとっても大きな問題なので取り上げたく思います。

 

今年の3月に主要農産物種子法(以下、種子法)が廃止され、種苗法に組み込まれます。

種子法は米、麦、大豆の3穀物の種採りを都道府県に義務としたもの。

種苗法は種苗の品種登録があり、民間が知的所有権を得られる法案です。

 

廃止と組込みの理由は民間の競争力を高める事が狙いだと思いますが、大きい不安要素があるのに簡単に廃止されてしまった経緯があり問題とされています。

 

不安要素は色々ありますが最も心配なのは、種採りと開発には時間や費用がかかる為、収益を上げる事が難しく、競争原理よりも世界で市場を支配している多国籍企業に独占される恐れがある事でしょうか。

そうなれば経済だけでなく、政治、外交、文化にも影響を及ぼし、300品種近くある米も多様性を失い、遺伝子組み換え米の参入もあり得ます。

 

日本人の主食を国が支えず、お金の論理に委ねて本当に大丈夫なのか?

 

今、仲間内では種子法廃止に代わる公共種子を守る立法を申立てする署名活動しています。

自然に落ち着く所に落ち着く可能性はありますが、安易には考えられません。

とにかくこういう問題があるという事は一般の人にも知っていてほしいです。

 

◎主穀物を守る事でどういう未来が確保できるのか?(以下、私の想定ですが)

・国産の安価な種子の安定供給が保たれ、品種の多様性を失わず稲作伝統文化も守られる。

・一民間企業に食糧を依存する様な事態にはならない。

  民間企業の知的所有権によって生産者と消費者が振り回される心配は無い。

  外国企業の都合で食糧が不足する様な事態にはならない。

・自然災害や戦争等、有事の際に食糧が行き渡らないというリスクは少ない。

  日本が自給食糧が無い事で政治的に外国に脅かされる可能性は回避できる。

  民間依存なら遺伝子組み換え作物に頼らざるを得ない事態が想定される。

 

農家が一定数いる事が前提ですが、、それは民間企業でも同じです。

みんなが知るだけでも良い方向に向かう未来があると思います。


2018-02-03 23:50:00

今まで得た知識を消費者の方にも共有してもらいたいと思います。

今回は化学肥料が与える影響についてー

 

化学肥料は爆弾を作る技術を戦後、農業に応用したのが始まりで、以後食料の大量生産化を実現しました。

が、一方で急速に世界中の土壌を砂漠化させ、自然環境を破壊していきました。

 

化学肥料は野菜を大きく育てる事はできますが、植物と土壌の微生物との共生関係(植物が炭水化物を供給し、微生物は窒素分を分解して植物に与える)を産まなくなる為、微生物がいなくなり=土壌が痩せていきます。

 

微生物のコロニーが土と土の繋ぎの役割を果たしていますが、微生物がいなくなる事と、植物が消化できない多量の人工化学窒素肥料が溢れることで、土壌流出や水質汚染にも繋がっていきます。

肥沃な土とは微生物と、その死骸や糞でできている土の事で、痩せた土はその微生物層が無くなってしまった土、です。

 

有機農業は土壌を肥沃にする事で環境と生態系の破壊から守る事ができる、という意義を持っているのです。

 

 そしてこれは前項にあげた、人間の体内に起きている腸管の病状(リーキガット症候群)と同じ現象が地球環境にも起こっているという事でもあります。

化学物質を取り込む→

微生物の餌が無くなり、いなくなる→

大地(腸)に穴があく→

環境(体内)を汚染する

 の流れです。

環境汚染と人間の身体の病気は同じ問題を抱えているのです。


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