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アマランサスと赤モロコシを緑肥として畑に鋤き込み、その畑で作物を育てた野菜を「アカの野菜」として、独自に試みてます。
アマランサスと赤もろこしは一般的に緑肥として利用する燕麦やライ麦等と比べて主枝が太く硬く、無理やり耕していたら、トラクターが壊れてしまいました。
浅知恵でした。
更にはこぼれ種から沢山芽が出て、去年は除草作業が大変でした。
今年は赤モロコシは普通に収穫し、来年から緑肥利用は止めます。
アマランサスは来年の種分だけ残して他は穂が出る前に耕しました。
こうすると軟らかいうちに鋤き込めるし、こぼれ種から再び芽がでないので、畑が赤に支配される事もありません。
反乱分子は芽が出る前に摘み取れば良いというわけです。
ただ、景観植物として使えないのが残念です。
アマランサスを緑肥にする意味を改めて考えました。
有機農業も連作すれば、畑の土壌成分バランスが乱れます。
何かしら栄養の欠乏が現れるので、肥料を人工的に補うのですが、一つ自然の物では補えない成分があります。
なにかと言うと、それは「マグネシウム」です。
人間の体と同じく、植物も塩基バランスというモノがあり、「カルシウム、カリウム、マグネシウム」のバランスが偏ると欠乏症が現れます。
マグネシウムは必須ミネラルなのですが、実は天然資源としては貴重で、外国産のマグネシウム鉱石一択しか有機資材として販売されていません。
他は化学合成されたマグネシウムとなるので、有機農業としての使用は禁止されています。
連作しなければ滅多に欠乏するものでも有りませんが、持続可能な農業としては少々不安要素と言えます。
そこでアマランサスです。
アマランサスは鉄分が豊富な植物です。
仲間作物のビーツは血液を増加させる効果があるとして知られています。
マグネシウムも多く含まれています。
イネ科の玄米等にも豊富に含まれてますが、葉や茎に含まれているかどうかは未知数。
しかしアマランサスや仲間のビーツやゲイトウの葉には鉄分が含まれる為、葉茎にもミネラルの含有量が高いのではないか?と私は、思っています。
アマランサスを耕した畑ならミネラル豊富な野菜が育つ、とまではいかないかもしれません。
でも、一つの野菜の出来映えに注目するのではなく、土壌の永続性に焦点を置かなければ、有機農業の本当の価値は見えてきません。
「アカの野菜」にはそこに可能性があるのではないか?と想っているのです。