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今日大きい物から無作為に採ったサラダカブ。
内、虫喰いが半分以上になりました。徐々に増えている傾向があります。
虫の食害が出る理由は、一つは前作の野菜残渣や雑草が未熟物として残っていた為に虫が増えてしまうという事があります。
残渣の処置が適切でない農家としての未熟が一つ。
ですがもう一つ、サラダカブは人間の好みに合わせて開発されたF1種だから、という事があります。
このカブは表皮から中まで柔らかく、虫に対する抵抗力が弱いのだと思います。
実際、隣の畝で栽培してるカブの食害はアヤメ雪は少しだけ、赤カブに至ってはゼロです。
去年栽培した普通の白カブも被害はほぼありませんでした。
サラダカブは慣行(農薬を使った)栽培向きです。
人間の嗜好と向上心が美味しいF1種サラダカブを産み出し、同時に自然に対する抵抗力を無くしてしまった、というわかりやすい例です。
人参2種を収穫中。この2種は同じ畝に二筋ずつ蒔いたものです。
左は固定種の五寸人参、右はF1種の金美人参。
収穫始めは小さくバラツキがあった金美ですが、場所によって大きく立派に育った物も多い様です。
一方の固定種人参も少し大きい物が採れてはきましたが、割れが発生したり股根も多く、あまり商品として出荷できていません。
この人参の場合は固定種とF1種との差が顕著に現れました。
F1種は有機的嗜好の方にとっては悪いイメージがあるかもしれませんが、人間の智恵と自然が起こす神秘との結晶であり調和点、と解釈します。
人意が勝れば過失もあり、自然のままを是とすれば文化など産まれてこない。
バランスの丁度折り目の所に存るのではないか?…今の時点ではそういう見解。
固定種の人参は味わい深く中身が詰まった感じ、
金美人参は人参独特の香りが少なく甘さが際立ち、
それぞれ美味いです!
甘くてみずみずしいサラダカブの収穫が始まっています。
しかしダンゴムシ(?)による食害が酷く2割ほどロスします。
人の虫に対する忌避感は無農薬栽培のハードルです。
本能的に気持ちが悪いと感じてしまうのは痛し型が無いと思います。
このハードルの解決法は慣れてもらう、だと思います。
農家で虫が気持ち悪くて触れない、という人はおそらくいません。
人は慣れます。
日本人が良かれと思って排除してきた闇の部分が潔癖病を推進します。
農薬が悪かどうか言う前に隠さなければ良いのです!
穀類や果樹の扱いはまた別かもしれませんが、つい100年も前は日本人も虫と付き合ってきたハズです。
買わなくてもいいので、とりあえず見慣れてください。野菜の跡から。。
人参を採っています。
黄色は金美人参といいます。
甘味が少し強い様に思います。炒めるとより美味いです!
播種から120日の収穫適期の人参ですが、生育が悪いです。
理由のひとつは、何をやっても育ちの悪い畑で育てているから。
耕し始めて3年目ですが土がガチガチに硬く、トラクターで起こしても大雨が一度降れば終わりで…
ここでスクスク育つのは雑穀とシソぐらいです。
この畑で人参を育てる意図は、育ちが悪い方が人参が美味い(気がする)からです。
時間をかけすぎると苦くなってしまいますが、スクスク育つと味が乗らない様な…
有機農業といえば人参をイメージしますが虫の食害に合わないだけではなく、生長が緩やかだからか?と考えています。
あまりに非効率なのでここでやるのはあくまでお試し程度ですが、「育ちが悪いほど、出来が悪いほど味がある」という事だってきっとあると思っています。
単なる思い込みでありましょうか?…