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先日6日間程、断食をしました。
野菜が無くなり農作業もないこの時期が良い機会と思い、初めての経験です。
目的は身体の中の悪玉菌を排出して、善玉菌を取り入れる事です。
実際、身体の中でそうなってるのかわかりませんが、これからの農家の一年の始まりとして、適当だと思いました。
やってみるとお腹もすかないし(野菜の出し汁やお湯は限度無く飲むやり方)、身体の好不調も無く、味覚が鋭くなるわけでもなく、何も体感としては変化を感じられませんでした。
愚鈍な感性です…次回はもっと長期でやってみます。
でも断食明けはやはり食べ物で体は動いている事を感じられました。
農業は基本、善玉菌の職業だと思います。
職業によっては悪玉菌が必要な職業もいるのではないかと。
善玉菌とは善いという意味ではありません。
ニンゲンの身体に取り込まれるのに都合の好い菌です。
悪玉菌はニンゲンが体内に取り込むには都合の悪い菌です。
だから善玉菌は「人間社会適応菌」で、悪玉菌は「人間社会不適応菌」だと思ってます。
引きこもりやニート、精神病とか犯罪者。アウトローやアウトサイダー。ロックンローラーに退廃的アーティスト。
みんな悪玉菌が優勢のお腹の中です。きっと。
われわれニンゲンを操縦している善玉菌や悪玉菌によって、人間社会の裏側では高度な勢力争いが行われているのかもしれません。
そうして考えますと、政治の腐敗や経済の破綻の前に
「みんなのお腹に悪玉菌が蔓延した時に社会の破綻がやってくる」
のです!
そして農業を営む者はこの世に善玉菌を分配し、拡散させる事が社会的役割なのだと考えます。
私は元引きこもりアウトサイダーで、道に迷って、たどり着いたのが農業でした。
「㋰は矛盾のム」というくらい
農業を始めた当初から自分は矛盾に満ちていて、所在不定でしたが、どこかに筋道を見つけたいと思っています。
善玉と悪玉菌の事業仕分けによって、心の整理が進むのではないかと考えています。
私は農業従事者として、善玉菌を支持します。
善玉菌と悪玉菌は平均的な人の腸内に同等にいます。
そういう腸内構造になってます。
そうして長い間、ニンゲンは生き延びてこられた。
善玉と悪玉は大昔から引き継がれている不動の既得権益者で、彼等はシステムそのもの、と考えるのがよいかもしれません。
ニンゲンをどうしたいかは日和見菌に委ねられています。
動いているのが動物ならば、悩むからこそ人間。
日和見菌こそが人間の“未来への意思”です。(妄想)
発酵と腐敗は自然の中で絶えず繰り返されていて、それによってエネルギーの循環が保たれています。
しかし発酵した物、漬物やヨーグルトが腐敗する事はあっても、腐敗した物が発酵することなんて見た事が無い。。
…と思っていたけど、そういうヤツ(微生物)がいるんです!
「赤い微生物」。
これは「光合成細菌」と言い、田んぼや泥沼の中に住んでいます。
腐敗を食べ、発酵に変える菌で、EM菌の主な微生物資材として一般に広まっています。
毎年、土着菌を採集して培養しますが、光合成細菌のいる様な所からは採集した事はありませんでした。
何とか地元の細菌を活用したいと、たまり水の中から採集を試みていますが、現在は気温が低すぎて培養できてません。
今春は市販されているEM研究所の光合成細菌を米糠ぼかしに混ぜて散布する事で効果を試してみたいと思います。
なるべく土着の光合成細菌を利用したいと思っています。
市販のは沖縄産なので、寒さに弱いかもしれないし、クロマニョン人とホモサピエンスくらい違うかもしれないし、自分で作る事に意味があると思うからです。
有機農業の本当の価値は、大企業の様な大きな意思に飲み込まれず、自活できることなんじゃあないか?
と、細菌は思います。
なんであれ”赤の微生物の力”に期待したいと思います!
去年の秋作の出来はすこぶる悪く、一月で野菜がほぼ無くなってしました。
野菜が無くなると財産が無くなった様で、心が若干さみしくなります。全くホッとしません。。。
しかし厳冬の信州にあっても、まだ畑で生きている野菜があります。
「ルタバカ」というスウェーデン原産のカブですが、煮込むとホクホクして甘く、美味です。
さつま芋とジャガイモの真ん中ぐらいの野菜と思ってもらえると馴染みのない日本人にも扱いやすいと思います。
味噌汁やシチュー、カレー等、煮込み料理には万能です。
その他、焼バカ、ふかしバカ、肉バカ、バカ汁、バカバター等…芋料理を想定してお試しください。
この時期、信州に無い新しい芋(カブ)の誕生!
になればいいな、と思います。