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2019-09-02 01:07:00
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農は文化の礎です。

お金の父は穀物で。

料理の母は穀物や野菜で。

道具や美術も農から。

言葉を豊かにしたのも多分農と食から。

ルーツがあるから日本食と認められてるワケで。

ルーツが無かったら海外(こと欧米)も認めません!

 

日本は農作物のルーツ=“種子”の生産を外国の大企業に9割方依存しています。

 

というワケで、

去年から地元の種子会社の委託で種採りをしてます。

 

今年はゴボウの種採りをしました。

去年の大玉トマトの場合、3日に一度収穫して潰して、種子を洗って越して、とやるので、青果の生産農家にはとてもやりきれないと思いましたが、ゴボウの種子は3日かければ纏めて採れるので、収穫の忙しい合間を縫ってなんとかやれます。

 

種採りは絶対にお金儲けの仕組みの中では存続困難な仕事だと思います。

青果も原価勝負ですが、種子はそれ以上です。

まして無農薬トマトには虫がついて腐るものも出て、種子の品質も落ちます。

種子の品質と量を確保するには農薬は欠かせないのだな、と実感しました。

 

ただ、ゴボウにはそれは無さそうで農薬無しでも問題ありません。

まさに“ムノウの種”です!

来年も継続します。


2019-08-10 22:39:00
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今年、初の大手スーパーとの契約栽培を試みる事になりました。

 

就農して4年、いまだ右往左往しながら道を進んでいますが、一つわかったのは“直接消費者と繋がって利益を得る”という戦略は接客や人脈構築、多品目をバランス取りながら作付管理する等、マルチな能力が必要で、己の偏った頭では難しいという事です。

生活の為に必要なのは安定した売り先と考えていた所、初めてそのチャンスを無農薬無化学肥料栽培としてのキュウリにて得る事ができました。

 

 

「夏のクレイジー」といえばキュウリ!

 

「現代(昔も?)は有機・無農薬の野菜といえど形が良い物を作る技術が求められる」とスーパー担当の方から言われました。

キュウリ専門の先輩の有機農家さんからは

「大手スーパーに正規品としてまっすぐなキュウリを納めるには、その倍(❌訂正→)同量のハネダシ(変形)が出る覚悟でやる必要がある」

と聞いて覚悟はしていましたが、

実際はその倍量のハネダシが出てます。

 

まっすぐなキュウリを作るにはマメに潅水して、追肥して、摘果して、さらには土壌診断もして、とやらなければならない様です。

 

これからの有機、無農薬野菜が全てそんな必要に迫られるというのなら、ノイローゼ有機農家の誕生!という事にもなるんじゃないかという気もしてます。

しかし、農業で生き残る為にはここを突破しなければならないとも。

 

 

日本農業はcrazy!」 

 

 

しかし、crazyの意味は“熱狂的な”という意味もあります。

 

慣行農業の熱狂とは何か?

それは理想の形=イデアに対する追求

訳であります。

潤沢な資源を使って、野菜の究極の美のカタチを目指す

それが従来の“熱狂”。

その為には農薬も化学肥料も必要となるのです。

 

自分がやっている“熱狂”は突き詰めると、

野菜を育てながら、生態系の最下層の繁栄、土の資源の豊穣を目指す

という事になるんではないかと思います。

 

 

契約栽培の道が自分に合うのか、これから先も続けていけるのかはまだわかりませんが、“ボトムアップ型クレージー”でありたいと思います。

 


2019-08-04 22:48:00
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一転、現実のズッキーニの畑です。

つい昨日植えたばかりでだいぶ遅れてしまいました。

 

私事ですが、

畑作業が全く手に終えません!

 

出荷と収穫ばかりで草刈りもままならず、いろんな作業が遅れています。

就農して5年目にして、初めて一人前の仕事量を超えた、と感じました。

 

精一杯やってるつもりでも、いつだって不完全燃焼。

自らを超えるとか、己の限界を知るとか、言いますが自分一人で超えるのは難しいです。

己の限界を己で作って、ブレーキを踏んでしまい、なんだか物足りない結果に終わってしまいます。

自分一人は自由でもあるわけですが、余程の意志を持っていないと、大した業は成せないようです。

それを超えさせるのはやはり、他人との関わりあっての事でした。

他者からのニーズ、他者との連携、とその失敗…

 

この後どうなってしまう事やら…

ぶっ潰れそうで、だからこそ充実してると

何故か感じます。

多分、“燃え尽きたい”という衝動があるんじゃないかと思います。

 

生きている実感は

己の容量を超えた時に得られるのだ

思いました。


2019-07-29 02:34:00
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プロの写真家さんが写真を撮ってくれました。

有難い🙏

暫し観覧下さい。


2019-07-18 00:29:00

春の野菜が採れても値段が暴落するので、顧客のいない(ちょっとしか)ムノウの農家にとっては辛い所です。

心もついポエミーになってしまいます。

 

夏は夜。

も、袋詰め作業。

頭の中も現実的?に。

お金を稼がねばなりません。

色んなものがいっぺんに採れ始めて頭が回りません!

(妄想も回りません)

 

畑作業、

収穫、

袋に詰める

出荷に出る、

眠くなったら寝る、

の繰り返し

 

「頭で稼げなければ体で稼ぐ」と言います。

フィジカルに、

自動的に 、

自らを機械化しならなければ、

肉体労働はやっぱり稼げないんですね。

 

でもこれでいい。

ひきこもってゲームしたり、

インターネット延々と眺めてたり、

他人の指図で働くより、

ずっといい。

 

作業に没頭して、

野菜と関わって、

人恋しくなったら人と関わる、

くらいが自分にはちょうどいいのかな

 

と思います。