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2018-12-23 21:19:00

一部の品物から「油が浮く」という報告をいただきました。

今の所パクチー、フェンネル、カブに出ています。

通常の水では出てこないようですが、酸度の高いの水には溶け出してしまう様です。 

農薬ではないか?と思われた様なので、不審を抱かれた方には申し訳ありませんでした。

 

油の正体は「米糠」です。

 

米糠は畑を耕す前、作物が育つ経過などに散布します。

そうする事で野菜への追肥にもなるし、病原菌を抑える力があります。

米糠は「発酵のスターター」と言われ、麹菌が付きそこから、人体に無害な菌が繁殖します。

除菌には二つの意味がありますが、ひとつは従来の良い菌も悪い菌も区別無く全部殺す意味、ふたつ目は発酵と腐敗のサイクルのうち、発酵菌を増やし腐敗菌を減らす、という意味があります。

米糠は畑の土を腐敗では無く、発酵する方向に促してくれるのです。 (ただし水に晒し続けると腐敗菌に負けます)

生ゴミを腐敗させずに分解させたり、ボカシ肥の原料としても使われます。

有機農業の要と言えます。おそらく米が無ければ、まったく違うものとなっている事でしょう。

 

お米は日本人にとっても、微生物にとっても、最重要な穀物なのです!

 

 

 


2018-12-16 00:18:00
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今年のニンジンは半分が股割れです。

ニンジンに心があるならさぞ惨めな事でしょうー

 

 

消費者のほとんどが食べているニンジンは、種採り技術者と科学技術者が、英知と努力の末に生み出した「スーパーニンジン」で、これが「F1種」と呼ばれる交雑種です。

この開発の成果自体は大いに称賛されるべきです。

私達はその美しい”偶像”を讃え、信仰し、英雄として祭り上げてきました。

彼らを選択し、消費するという事はそういう意味です。

 

 

しかし、F1種を大多数の人間が信仰する事で何が起こったのかというと、多様な種が絶滅しました。

種を独占しているのがほんの数社の多国籍企業のみ、という「種の支配」と言われる国際社会問題は、私達の信仰によって起こっていると解釈する事もできます。

日本の種苗会社の種も殆ど、この多国籍企業に生産を依存しています。

農と食の世界情勢は「多国籍企業の独占」か「小家族農業と多様性の保持」が焦点になっています。

 

 

時代は今、”人工の英雄を偶像として崇める事から距離をおいて、もう一度土着の八百万神を見直そう”と言っているのではないか?

 

 

自分のニンジンは惨めです。

でも有機農業は本質的に、惨めでも”人参”だと認める農業です。

右も、左も、傾けば誤ります。

調和の為に我々日和見菌は存在しているのです!

 

 

 


2018-12-07 22:25:00
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私は味覚が鈍感です。

 

農業を始める前はいわゆる「味の素」の様な人工アミノ酸の味に慣れていたし、トマトが甘いから美味い、人参が歯応えが良くて美味いという事はわかっても、有機野菜だから美味い、とは正直思いませんでした。

唯、研修時代に初めて、甘味で無く食感でも無く、美味しいと感じた事があり、それは生の野沢菜を食べた時でした。

 

なんだかショッパくて、濃くて、瑞々しい…

 

この形容し難い「美味しい」の正体はもしかしたらミネラルなのかもしれません。

 

農薬と化学肥料を使った栽培と、微生物を活かした栽培の違いはミネラルに差が出るという研究があるそうです。

除草剤を散布した畑の野菜は著しく含有するミネラルが少なく、そのミネラルを供給する役目は微生物が担っているのだとか!

また野沢菜は北信の在来種なので土着菌とも相性が良い、という事も一役買っているのかもしれません。

 

地元の農家さんの間では、まだ小さい野沢菜をナッパとしてみそ汁の具にするのは当たり前です。油炒めも美味しい!

 

野菜の味の違いが分からない、、という人は「ミネラル」を意識してみてください。

 


2018-11-29 19:37:00

西友石堂町店への出荷が終わりました。

ム印を買っていただいたみなさん、ありがとうございました。

私の粗野な色モノ野菜ばかりでここまでやってこられたのも、一重にみなさんが野菜を買ってくれたからです。

 

 

長野駅周辺でご利用の方向けに野菜の注文を受け付けております。

火曜日納品、¥1500以上お買い上げの方対象になります。(変更の可能性あり)

注文の品はこれからメニューに載せていきます。

 

ご連絡、お待ちしております!

 

 


2018-11-19 22:09:00
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”nagano農と食の会”と”長野県有機農業研究会”主催で、種子法や遺伝子組み換え作物に関する日本の状況や知識を学ぶ講演会が催されます。

 

講師の吉田太郎先生は有機農業の研究家で、農と食の会の講義にて、有機農業と微生物の世界に対する己の狭い見識を広げていただいております。

”腸内細菌”に関する深い知識も得られるかもしれません。(新著「タネと内臓」好評予約受付中→)

 

農業と食の厳しい現実のタネも、希望のタネも、(妄想のタネも、)

まずはここからです!

 

12月2日  13:00〜  ロイヤルホテル長野にて

「ママ、これ食べても大丈夫?Ⅱ」講演会

お問合せ「NAGANO農と食の会」事務局

☎︎026-278-1501/fax026-278-6365

📧kanematsuclub@gmail.com

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