勝山で採ってきたイチゴです。中まで紅くて甘さも抜群です。

赤ちゃんがいる事を了解の上で他の方の予約を取っていますので、気兼ねなくゆっくりしていただければと思います。

久しぶりに連休を取りリフレッシュ出来て、今日から真面目に仕入れ、仕込み、調理の再開です。いつもはモーニングショーを見ながら朝飯を食べ終えて動き出しますが、なんと無しに見た朝ドラで主人公の女子が厨房で悪戦苦闘していました。8時から23時の長時間労働に男性からのイヤミやシゴキ・・。調理師に憧れる人間がいなくなるからやめてくれと(笑)。1話しか見ていないので詳しい内容は知りませんが、朝ドラは女性が主人公で頑張り屋で前向きで苦難を乗り越えて成功するみたいなのが王道です。だからと言って調理場が辛い事や我慢や修行の象徴みたいに偏った印象を与えるのもマスコミの偏見で、緊急事態宣言時のパチンコバッシングと同じ構造です。確かに修業時代と言われる若い頃は寝る間も惜しんで働いたし、暴言や暴力も日常でリーマンみたいな世界とは全くの別世界です。それでも自分が仕事を教わりながらも最低限の給料はちゃんと貰えるし、普段は厳しい先輩とも休みを合わせてツーリングや温泉に行ったり楽しい思い出もあります。辛いことばかりではどんな仕事でも続かないでしょうし、厳しい中でも自分のレベルアップのためだと思えば耐えられる時期です。調理師は独立した人間だけで無く、会社に勤めてるにしても個人事業主みたいなものです。自分がどれだけ仕事をしてきていくら給料を下さいと交渉するのも大事なことで、雇う方からすれば安いに越したことは無く正当に評価される基準も曖昧です。口ばかりの人間ではダメですが、一つの店やホテルで終わる人間などおらずほとんどが転職を繰り返し、いずれ独立するか料理長として迎えて貰えるよう頑張るかだけです。この辺りは海外の会社の契約に近くて、日本のように学生を4月に一斉入社させ、戦力として育てていく農耕民族とは違います。契約社員と言えば日本では安価で雇え企業に都合が良いように出来ていますが、給料や待遇を面接でアピールする調理師の方が個人的には性格に合っているのでここまで続けられたのだと思います。企業をリストラされた中年管理職が面接でどんな仕事が出来ますかと聞かれ、｢部長が出来ます｣と答えたと言う笑い話がある位日本人は個の力を嫌い、出る杭は打たれチームで仕事を成し遂げるのも田んぼ仕事の名残かも知れません。修業時代が終われば自分を高く売るために面接に行き、採用されればハッタリをかました分以上の仕事をしないとすぐに解雇です。修業時代は厳しいのは当たり前でその中で楽しみを見つけられましたが、実際は修行を終え個人の実力のみで調理師を続ける方が余程厳しく難しい事だと感じています。今は独立して探してでも好きで来てくれるお客様を相手に、仕事は真面目に取り組みながらも肩肘をはらずに会話を楽しんだり出来ています。独立するリスクも重々承知でまだ子供もいなかったので見切り発車出来ましたが、あの時リスクを冒してでも独立していなければ今の歳と環境ではとても出来ないし出来るわけもありません。今の自分の歳なら公務員夫婦が早期退職して北海道でペンションをやったり、長年の夢でカフェをしたりの人は知っていますが、今から商工会議所に通って計画書書いて金借りてなんてそんな馬力は自分にはありません。物にはタイミングがあり自分も結局修行ではフランスに行けず、2度旅行した事で慰めていると言うか言い訳と言うか分かった風な口を聞いています。やはり20代後半から30代半ばに行くのがベストで、行かなかった事は死ぬまで後悔して生きて行くだろうと覚悟しています。今でもフランス語を勉強しているのも自分への戒めで、何故もっと勉強していなかったのかと思う事も多いです。正直海外で修行するベストな時期に体を壊し、精神的にもやられ毎日睡眠薬を飲んでも寝れない日々が続きました。身長が170㎝で体重が62キロだったのが48キロを切り、そんな体で海外で働けるハズも無いですが自分の体調管理なので何を言っても言い訳です。後悔してばかりの人生も面白くないので、やらないで死ぬよりやってから考えようと始めた独立ですが結果はオーライです。頑張って生きるか、頑張って死ぬか、何かの映画で聞いた台詞ですが、頑張らなくても生きていて良いし頑張れる人ばかりでも無いと自分は思います。自分が辛い時期はどんなアドバイスも耳に入りませんでしたが、カウンセリングを受けたり飲みに連れて行ってもらったり、色んな人にも相談しましたが結局最後は自分の気持ち一つです。人と喋る中で何か雷に打たれるような言葉が自分に突き刺されば幸いですが、自分の場合は話を聞いて貰う事で徐々に気持ちが楽になって行ったのを覚えています。中には｢やまない雨は無いから頑張れ｣みたいな鬱の人間に言ったら逆効果だと分かっていない人もいて、自分からしたら今降ってる雨を何とかしたいのにやむまで待てなんてどうかとも思いました。今では体重も自己ベストの75キロを超え、何の悩みも無くノンストレスで生きています(笑)。

昨日は子供と手取フィッシュランドと石川動物園に行きましたが、屋外施設でまだマスクを手放さない人の多さに驚きました。マスクしていないのはほぼ自分だけで、後は暑かった事もありあごマスクの方は何人か見かけましたが・・。もちろん自分も感染するのはゴメンなので室内施設に入るときはマスクをしますが、付けたり外したりがいちいち面倒くさい面もありずっと付けっぱなしの方が楽かも知れません。イオンモールでは流石にマスクは付けたまま過ごしましたが、屋外でしかも熱中症のリスクもあるのに真面目にマスクを付ける姿が滑稽で、動物の方が人間を変な生き物だと眺めているのかも知れません。

誠に勝手ながら日曜日と月曜日は連休とさせていただきます。火曜日から通常通りの営業となります。