夜な夜な知り合いのフェイスブックを見ていると、和食とコラボして祇園で新店舗を出すようなインフォメがあり、自分には無い人懐っこい性格もあってかどんどん活躍の場を広げているなと年下ながら尊敬しています。羨ましい気持ちが無いと言えばウソになりますが、料理に関して似たようなものを作れてもあの性格はマネ出来ないので、自分は自分の出来る範囲で頑張るだけです。この年齢になると色んなニュースや事件事故を見るので、まっとうに仕事をして平々凡々に暮らせることが実はそんなに簡単でない事も分かります。この前書いた慎太郎や藪もそうですが、地元親元を離れ寮暮らしで京都のホテルで就職しようなんて考える時点で、旅行以外で福井から出た事が無い人間とは思考が違う気がします。向上意識があるのか人と関わるのが好きなのか、ドンドン周りを巻き込んで成功体験を重ねていく気がします。もし自分が調理師を辞めていて無職なら妬みややっかみがあったかも知れませんが、一応自分なりにやれてはいると思うのでそんな気にはなりません。逆にあいつ店を閉めたとか借金まみれで田舎に帰ったとか、そんな話は聞きたくないので自分が関わった人間は本当に成功だけして欲しいです。数は少ないですが失敗した先輩は大体性格が悪いので(笑)、自分も日々精進で謙虚さを忘れずにおごらず真面目に料理を作ろうと刺激を受けています。

料理提供から逆算してココアパウダーをふり、しっとりさせてから食べてもらいます。手前はミートボール、奥はノルディックサーモンのホイル焼きです。自家製のシュークルートやピクルスも盛り合わせます。

7名様の貸し切りになります。昨日書いた洋食屋さんもそうですが、真面目に仕事をしている店を見つけると少し幸せな気分になります。国道沿いなど全国どこへ行ってもチェーン店だらけの世の中で、個人の力で頑張っている店を見つけると自分も刺激になり仕事に取り組めます。以前書いたサロンド慎太郎のオーナーが河原町六条に店を出すと聞き、銀座は無理でも和食なら頑張れば行けるかなと考えています。今書き込みをしていてサロンと打てば変換候補に慎太郎と出てくるぐらい有名ですが、一緒に働いている時はまさかこれ程の逸材とは思ってもいませんでした。北海道旅行で実家に泊まらせてもらったのも良い思い出で、シイタケ栽培をされている両親にシイタケマズいし嫌いと堂々と言う若き日の自分(笑)。鹿肉と一緒に素焼きして食べたシイタケは感動的な美味しさで、今まで食べたシイタケは何だったんだとカルチャーショックでした。ご両親も人間的に素晴らしい人で後に市会議員になったり南極に行ったり、蕎麦屋をオープンして芸能人が来たりと今は観光地のようになっているみたいです。朝摘みで食べたラズベリーの美味しさも未だに覚えていますが、あのご両親があっての慎太郎さんだと思います。自分なんて足元にも及ばないくらい活躍されていて、個人でチマチマやっている自分でも何か嬉しい気持ちになります。自分と入れ替わりで入ったエルブジやマンダリンホテルで経験豊富な藪中シェフともコラボするみたいで、どんな感じになるのかブログやツイッターを見るのが楽しみでもあります。

この時期恒例でダルマ公園で遊んでから、山の上の温泉でリフレッシュして来ました。帰りに以前から行こうと機会をうかがっていた、個人経営の洋食屋さんで食事が出来ました。以前うちの店に来ていただいたので、少し会話が出来て良かったです。二人の娘さんの名前が店名にあり、アットホームなお店でした。奧さんがパティシエでケーキ屋も兼ねていて、値段も良心的で地元に愛されている感じがしました。久しぶりに良い店を見つける事が出来ました。

朝から仕込み中です。手前は勝山野菜のピクルス、奥はシュークルートです。