インフォメーション
最近nomaの事をインフォメーションで書いていたら、何と知り合いが直談判してデンマークで働くと聞いて驚きました。知り合いと言っても直接一緒に働いたわけじゃ無く、ホテルを退職する際に自分と入れ替わりで入った人間で、ホテルに残っていた友人などを通して顔見知りになっただけです。のちに奥さんになる子とは自分も一緒に働いていたので、いつ会ってもその子の旦那さんってイメージです。いつも前向きで「何かコラボレーションしましょう」ってよく言ってたのを思い出します。ペリエ騎手の優勝パーティーで勝手に「ありがとうペリエの歌」を作り、弾き語りで〈ありがとうペリエ~、ありがとうペリエ~〉と延々歌って人を楽しませていました(笑)。ヒルズのロブションやエルブジで働いていたまでは知っていましたが、マンダリンでのイベントで刺激されたのかな?。あまり有名になられても寂しいですが、アホなやつだと年下ながら尊敬しています。関西では「アホやで、あいつやりすぎや」と言ったりしますが、アホの中には、あきれた奴やとか、大したやつやとか、凄いとかぶっ飛んでるとか、嫁がいるのに俺には無理や真似出来ひんとか、いろんな意味が込められています。アホは褒め言葉でバカ呼ばわりの意味ではありません。
今日は業界向けの試飲会があり、昼から行けない事は無いのですがどうも気が乗りません。取引している系列の店なので近所ならチャリで行きますが、違う支店で車で30分近くかかります。試飲と言っても飲むわけでは無くテイスティングするだけですが、それでも少しは体に入ってしまいます。三級のラグランジュが試飲出来るみたいですが、タクシーで往復するなら普通に1本買えます。電車も送迎バスも時間を潰す場所も無いとなると・・・。
ブロッコリーが320円、ナスビが一本80円、春キャベツが280円など、異常気象のせいか野菜の値段が普段の3倍ほど値上がりしています。それとは別に魚介類や缶詰も乳製品もパスタや小麦粉も何もかも値上がりです。鶏肉や豚肉はまだ安定していますが、牛肉は高値のままです。組合の弱い豆腐やもやし業者は足元を見られているので、値上げ交渉もさせてもらえず廃業の道へ向かうだけです。冷凍食品は安い時に大量仕入れしているせいか安定はしています。ただうちの店としては、肉類は業者から、豆腐やもやしは使わない、冷凍食品も使わないので全く恩恵がありません。デフレ時代より悪くなりようがないだろうとはじめた店ですが、さすがにここまでシテヤラレルとは思いませんでした。困った時の実家頼みで勝山のタケノコや春野菜をあてにしていましたが、今年初めてイノシシに荒らされたらしく、野生の動物も困るくらい野菜が不出来な年みたいです。イノシシを捕まえてジビエ料理と行きたいところですが、さすがに素手ゴロでは別の意味で殺られます(笑)。以前猟友会に頂いたシシ肉は本当に美味しく、新鮮な事もあり臭みも全くありませんでした。原価0で食材が手に入ればこれほど強みはありませんが、以前書いたnomaの料理みたいにボタンエビの上に拾ってきた蟻を乗せてもあまりの斬新さに、蟻は原価0でもうちの客数が0になりかねません(笑)。自分はボタンエビが生で食べれないアレルギーなので、頑張って蟻は食べますがボタンエビを食べられないので残念です。色々紹介されていましたが中でも鮟肝を凍らせてスライスした料理は、発想も手法も斬新で一番食べてみたい一皿です。しかしさすがに楽観的な性格の自分でも、この値上げラッシュにはストマックにクローをたてられた気分です。