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今年もう作付けしない畑で竹炭を撒きました。
里山では竹の整備が行き届かず、そのまま放置すると手に負えないくらい長くなって、やがて倒伏してきたり、徐々に山から人の生活圏や畑に侵食して問題になりつつあります。
そういう竹を焼いて炭にしては畑に投入。
すると竹炭は二酸化炭素を保持したまま、土の中に封じ込めることができます。
それによって地球温暖化を抑止する狙いがあり、「クルベジ」cool vegitableという運動の一環に関わらせていただいております。
もう一つ大切なのは炭には悪玉菌の防止になるとともに、善玉菌の住処になるという事。
土に空気が入るので水はけの悪い畑も改善されるはずです。
今回の投入が二回目になりますが、毎年撒ければ撒きたいと思ってます。
この先この畑がどう成長していくのか。。今から楽しみです!
今日大きい物から無作為に採ったサラダカブ。
内、虫喰いが半分以上になりました。徐々に増えている傾向があります。
虫の食害が出る理由は、一つは前作の野菜残渣や雑草が未熟物として残っていた為に虫が増えてしまうという事があります。
残渣の処置が適切でない農家としての未熟が一つ。
ですがもう一つ、サラダカブは人間の好みに合わせて開発されたF1種だから、という事があります。
このカブは表皮から中まで柔らかく、虫に対する抵抗力が弱いのだと思います。
実際、隣の畝で栽培してるカブの食害はアヤメ雪は少しだけ、赤カブに至ってはゼロです。
去年栽培した普通の白カブも被害はほぼありませんでした。
サラダカブは慣行(農薬を使った)栽培向きです。
人間の嗜好と向上心が美味しいF1種サラダカブを産み出し、同時に自然に対する抵抗力を無くしてしまった、というわかりやすい例です。
人参2種を収穫中。この2種は同じ畝に二筋ずつ蒔いたものです。
左は固定種の五寸人参、右はF1種の金美人参。
収穫始めは小さくバラツキがあった金美ですが、場所によって大きく立派に育った物も多い様です。
一方の固定種人参も少し大きい物が採れてはきましたが、割れが発生したり股根も多く、あまり商品として出荷できていません。
この人参の場合は固定種とF1種との差が顕著に現れました。
F1種は有機的嗜好の方にとっては悪いイメージがあるかもしれませんが、人間の智恵と自然が起こす神秘との結晶であり調和点、と解釈します。
人意が勝れば過失もあり、自然のままを是とすれば文化など産まれてこない。
バランスの丁度折り目の所に存るのではないか?…今の時点ではそういう見解。
固定種の人参は味わい深く中身が詰まった感じ、
金美人参は人参独特の香りが少なく甘さが際立ち、
それぞれ美味いです!