朝からカミナリが光っていますが、北陸では珍しい事ではありません。よく知りませんが、寒気と秋の空気がぶつかりあいをしている時期に見られる現象らしいです。冷たい雨が降り、底冷え感もあり、暖かい食べ物が欲しくなります。個人的にはおでんや鍋料理が恋しくなりますが、フランス料理でも煮込みは人気があります。ブイヤベースやポトフ、シチューやグラタンなどは定番です。雑誌で見ただけですが、あるフランス料理店では赤ワインでしゃぶしゃぶするフレンチ鍋?をやっていました。日本人には少しカオス臭がきつ過ぎると勝手な心配をしていましたが、やはりしばらくして閉店していました。たまに電話でフランス料理の定義みたいな事を聞かれますが、自分はそんなに難しく考えていません。これだけ情報や食材が入ってくる今の時代に、伝統料理しかやらないのもナンセンスです。さすがにフレンチ鍋をやろうとは思いませんが（笑）、パスタもあれば生ハムやカルパッチョがあってもいいと思います。日本でも場所によってさまざまな郷土料理があるように、ヨーロッパも国境を基準に考えなければそれ程たいした問題でもありません。

今日は連休の二日目ですが、明日の予約があるのでチョロチョロと仕込みをしていました。冷たい雨が降っている事もあり、出かけるのもメンドクサイところですが、仕入れがあるので出ない訳にも行きません。出たついでにカフェくらいと思い、飛び込みで入った店がハズレでした（笑）。アタリもあれば、ハズレもあるので別にかまいませんが、本当に人の店の欠点というか、アラみたいな部分はよくわかります。逆に自分の店はどうなんだろうと考える事もあります。実際今日のカフェでもよっぽど不手際があれば意見しますが、そこまで悪いわけでもありません。ただ、もう率先して行く事は無いだろうと言うだけです。自分の店もリピーターの方が友達をつれて来てくれたりもありますが、一回限りの人も多いと思います。改善出来る事は取り入れたいですが、万人が喜ぶ店と言うのもただの理想なので、コンセプトは変えずにいたいと思います。そして昨日は1日ジムで体をイジメ倒し、今日は体が全く言うことをききません（笑）。仕込みも終ったので、明日の営業に備えて今日はおとなしくしようと思っています。

 

また告知を忘れていましたが、18、19の月曜日と火曜日は月に一度の連休になっています。

朝から仕込むところです。写真手前が和牛ミンチですが、見た目はスーパーのそれとあまり変わりありません。信頼出来る業者から仕入れて、手作りで提供する。たったこれだけが出来ない今の飲食業界です。経費削減も分かりますが、メニューにウソを書いてもいけないし、いらない事でイメージアップを狙い過ぎです。誰々さんが大切に育てた野菜、手ごねバーグ、茹でたてパスタ、気まぐれサラダ…。当たり前みたいな情報もいらないし、気まぐれで料理されたら客はたまったもんじゃありません(笑)。和牛を使っている事を売りにするならそれをうたえばいいし、違うなら何も書かなければいいだけの話です。ブランド食材を有り難がる消費者が悪いのか、構造的に利益率の低い飲食業界が悪いのか、どちらにせよ後味の悪いニュースでした。

鉢植えしておいたディルがわさわさと生えてきてます。なかなか売っていないし値段も高いので、サーモンと相性がいい今の時期は助かります。今日もランチが終わり、宣伝もしていない店にどこからか来店してもらい、感謝の気持ちしかありません。あまり爆発しても回しきれないので、コンスタントに入ってくれると精神的にも助かります。