株価が34年振りとか景気の良い話ですが、バブルの頃とは肌感覚がまるで違います。アメリカや中国や円安の影響で、一部の投資家が盛り上がっている感じがします。まるでポケモンカードやワインのように限られた人間だけの話で、ここにNISAで素人が入ってくるとプロの投資家に良いようにやられて終わりです。バブルの頃は自分みたいに調理師なりたての安月給の人間でも、ホテルや映画、演劇やタクチケなど無料券をイヤと言う程貰えました。西武系のホテルで景気も良かったのは、当時の西武ライオンズの強さで分かると思います。パチンコに行けばタバコ臭くなる変わりに月給より稼げるし、専業者でベンツやマンションを買った1000万プレーヤーなんてざらにいました。今では時給1500円の台にしがみついているか、アルバイトと兼業か思いきって廃業した人が殆どです。末端とまでは言いませんが、社会をドロップアウトしてでも生きて行けるような雰囲気が当時はありました。今現在そんな感覚でいる人はそれこそ株に投資している人だけで、殆どの人は光熱費やガソリンや食材の値上がりで節約モードだと思います。これは自分の個人的な感想ですが、今回のバブル?は多分弾けないと思います。34年前は土地神話があり絶対下がらない、銀行は絶対潰れないとあったからで、そんなウソがバレてしまっています。誰も来ないような温泉地の土地や、ゴルフ場の会員権を買い漁るような前回とは違います。賢い投資家が賢く投資して賢く儲け、ますます二極化が進んでいくように思います。素人が今からやるなら余剰金だけにしておいて、間違っても全額ベットみたいな夢は追わない方が良さそうです。あの時真面目に修行して、安月給でも働いていて良かったとつくづく思います。夢だった店も持てて言う事無しですが、あの時1000万に目が眩んでいたらと思うと、憧れの対象にはならないクズばかりが逆に良かったのかも知れません。調理師も大概色んな輩がいましたが、働いている姿は格好良いし、何より社会の役に立っているプロの仕事です。専業者もプロと言えば聞こえは良いですが、誰の役にも立たない仕事をプロとは言いません。普段日頃から鍛えに鍛え抜かれた黄金の右腕で、丁寧に丹念に、丹念に丁寧に仕事をする所は同じ穴の何とかですが(笑)。