インフォメーション

2016-05-11 12:00:00

つい先日、デザート+ドリンク+メイン料理+税込で1000円ランチのご希望があり、1日保留して考えた末に断りました。カレーやパスタそのままを芸無しで出すのもイヤだし、この値段で出来る事が限られていて、何より自分のモチベーションが全く上がりません。どんな料理があるのか自分なりに調べてみると、最近流行りのローストビーフ丼やカフェのワンプレート料理、後は薄利多売のチェーン店などは1000円札1枚で食べられる料理もありましたが・・・。冷食にインスタントのコンソメスープなどしか使えないのは、自分がやっているからこそ痛いほど分かります。真面目に作れば人件費が合う訳が無く、そんな料理を自分の店で出したくありません。最初から値段ありきの交渉になると飲食業界の食材偽装だけで無く、燃費や耐震や羽毛布団など、どこの業界も偽装しないと成り立たなくなってしまいます。外食したり一定のサービスを受けるなら、それ相応の対価が必要です。自分が別に金持ちでは無く、車も軽で一番安いモノだし着ている服装も安物ばかりです。今以上にいい車やいい服が欲しければそれだけのお金を頑張って準備すればいいし、出来ないからそれで我慢と言うか、もともと興味が無いので十分です。その代りでは無いですが、仕事柄食べ歩きに関しては値段の制限はありません。値段を見て辞めるなら元々行かないし、そこで我慢して食べたい料理を食べないなら行く意味もありません。もちろん金欠の時は外食に行かず自分で作ればいいので、行った時は最大限に緩めて次の日から1週間はるさめスープでもいいんです。金欠で外食なんてありえない考え方で、280円弁当や280円ラーメン、1品オール300円の居酒屋など、どんな人材なら人件費が合うか、食材は何を使えば利益が出るのか、一度でも自分が経営者になったとして考えれば良く分かります。