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2016-01-23 00:01:00

以前にも書きましたがうちの店の料理は自分がオリジナルレシピを発明したわけでも無く、昔からある王道料理に足し算や引き算をしながらアレンジしているだけです。ジャンルは違いますがラーメンやお好み焼きも店によってアレンジが効いているのは、ベースがあってこその話です。その店のオーナーやシェフの考えで同じジャンルでも無限の広がりがありますが、全くのサル真似はやる意味が無いです。以前批判したローストビーフ丼やこぼれスパークリングは、東京で流行っているものをそのまま持ってきてもコンセプト自体が違います。ローストビーフ丼が流行っているのは安価で美味しいお肉が食べられるからですが、それはオーナーが肉を焼く機械の導入から盛り付けの簡素化で職人いらずに加え、丼ぶりスタイルの回転率など計算しつくされた中で成立している話しです。福井でランチメニューの中に放り込んでも原価が合うわけがないです。(俺のフレンチ)なども回転率あっての立ち飲みスタイルで、原価割れの料理でも充分採算が合うようです。こぼれスパークリングも同じで、グラスのスパークリングワインを提供するにはそれなりの客数がいります。うちの店でもクリスマスだけウエルカムドリンクにスパークリングを出せるのは、それだけの数がはけるからです。自分の知り合いの店に行ってスパークリングをなみなみと注がれることがありますが、残しても仕方ないから常連さんにサービスみたいな意味合いが強いです。そんなところから自然発生的に名物料理になることはよくあります。まかない料理が食べたい常連の口コミで、グランドメニューになる事もある話です。自分はどうしても車社会の福井でそんなこぼれスパークリングが成立するとは思えないです。オープンしたばかりで忙しそうなのでまだ行く気は無いですが、今から1年後くらいには落ち着いているだろうし行ってみたいと思っています。その時まだどちらもメニューにあれば自分の考えが間違っていたと訂正したいと思います。