今日は8名様のコース料理なのでデザートはセルクルで抜くより直接器に作り、上からソースやトッピングを飾ろうと思います。仕事のスタンスは6000円のコースだろうが1500円のランチだろうが、やる気やモチベーションに何ら変わりはありません。ただ、原価の制約が緩くなる分、食材を色々吟味出来る事においては値段の高い方が自由が利くのは事実です。今日は年配の方ばかりらしいので、進み具合を見ながらメインの量も調節しようと思います。ランチはまだ空きがあります。

福井も晴れの日が多くなり暖かくなって来たので、やはり冷たいメニューにシフトして行きます。直前にバジルの葉を細かく刻んで香りを出し、ポワレした暖かい魚介にかけて提供する予定です。中身はニンニク、トマト、新玉ねぎ、青ピーマン、タバスコ、フレンチドレッシング等々です。

朝から作っています。香りだしにニラを使うのは以前いた店からのレシピです。10分程で取り出してから、プラス40分コトコト煮ます。ロボは使わずマッシュしてから、粗めのシノワでパッセします。牛乳と同量のたっぷりの生クリームで伸ばします。

子供の幼稚園の準備で朝から忙しく、バタバタと段取りしています。

夜は前日までの予約にさせてもらっていますが、昨日は特に何の用事も無く家に居たのでコース料理で営業させてもらいました。日曜なので無い物もありましたが、急きょ仕入れをして対応出来たと思っています。先週は変則的な店の営業になり何となくスッキリしませんでしたが、今の家族構成なら自分が一番対応しやすいので仕方ないのかも知れません。共働きで仕方なく旦那の親と同居して、ストレスを抱えている女性も多く知っています。あのまま京都にいたとしても親と同居するなんて考えられないし、嫁の親を頼るのも違う気がします。旦那の親とは言え、他人と同居できる女性の適応能力を素直に尊敬します。子供の入学式を見ていて思った事は、平日の午前中にもかかわらずお父さんもビデオ撮影役で多くいた事です。嫁に聞くと午前中だけでも有休が取れるのが普通の会社らしく、若い時は長時間労働でも自分の修業のためだからと割りきっていましたが、家族がいるとやはり普通に有休が取れる仕事が羨ましく感じます。今は自営でやっている分自由が利くので恵まれているとは思いますが、その分日銭は入ってこないのでメンタルの強さは必要になって来ます。幼稚園で他の子供と比べてあまりにうちの子が泣くので担任1年目の先生は心配してくれていましたが、多分悔し泣きだと思うので気を使わないで欲しいとだけ言いました。カエルの子はカエルとはよく言ったもので、自分に似ているのは育て方では無く持って生まれたその子の気性のような気がします。DNAに組み込まれたのかこれから苦労しそうですが、嫁が穏やかな性格なのでまた自分とは違う大人になってくれると思います。今まで保育園で仕切っていたのに幼稚園で真面目に制服を着ているのと一緒にされたのがイヤなのと、先生の名前すら分からず場所も変わり自分の無力さに腹が立ったんだと勝手に想像しています。自分が13歳の時にオヤジの実家の徳島までフェリーで帰った時に親戚と大ゲンカした事がありました。先に1人で京都に帰ると言ったものの金も持っていないし、ド田舎でフェリー乗り場までのアシも無いし、ここがどの辺りか現在位置も分からずではどうする事も出来ず、親にひれ伏したのが悔しかったのを思いだしました。あの時は確かオヤジ側の親せきが集まって金婚式か何かだったと思いますが、久しぶりに兄弟が集まってテンションが上がったのか家系図を引っ張り出していました。別に先祖に有名な人がいたわけでも無く大した家系図だとも思えませんが、見せてもらえないとなると気にはなります。何故か代々長男しか見てはいけないと言われ、次男の自分が面白く無いのは分かってもらえると思います。そんな大事な家系図を次男がいる前で見ようとする気遣いの出来なさにこいつら全員ダメだと思い、泣きはしませんがそれから京都に帰るまで一言も口をきかなかったのを覚えています。女性が土俵に上がれない理由と同じで明確な説明も答えも無く、ただ伝統とか昔からそうだとか言われて納得は出来ないでしょう。別に土俵に上がりたいなんて考えた事も無い女性でも嫌な気分になるし、見たくも無い家系図を見せられないから向こうに行けと言われても喧嘩を売られているとしか当時は思えませんでした。早く大人になって自分でお金を稼ぎたいと思ったのもその辺りで、それなら職人になるのが近道かなと思って今があります。うちの子供も今は無力で悔しくて泣いてばかりですが、その場に慣れてくれば明るく元気に通ってくれると思います。しかし今考えてみれば次男は家系図見たらあかんって言ってた奴は、オヤジの弟で次男やったハズで今となっては笑い話です(笑)。確かあの当時でオヤジが44歳なので次男が40オーバーなハズですが、会うたびに高校野球で甲子園に出た事を自慢するいわゆる甲子園までの人でした。甲子園のおかげか地元の銀行に就職出来たらしいですが、所詮高校時代が人生のピークでは働いていても面白くないし退屈なので、中学生の自分とマジ喧嘩出来るレベルの低い人間だったのでしょう。10何年後かに何をしたのか知りませんが懲戒解雇になったらしく、親の年金で生活する今で言うニート状態だと聞いて、中学生の時に思った通りの輩だったと妙に納得したのを覚えています。