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2022-09-03 09:20:00
健康志向 以前女性に嬉しい店とか健康志向に拘る店は中々難しいと書きましたが、理由は単純で原価が上がり利益が圧迫される割に料理で出した時に映える程違いは感じ取れないからです。ごまかしが利かないので素材の味は確かに違いますが、素材をそのまま食べるなら別にお取り寄せすれば良いし、調理師や飲食店は必要無くなります。手前のノンホモ飛騨牛乳は低温殺菌の成分無調整で牧場で飲むような美味しさですが、冷製スープのベースを伸ばす時には使っていますがキッシュのベースには普通の牛乳にしています。ノンホモも使いどころと言うのがあって、そのままダイレクトに感じる冷製スープと、パートブリゼやアパレイユやオニオンベーコンの旨味にかき消されては勿体ないし、何より趣味の料理じゃ無いので何でもかんでもぶち込めば良いと言う物ではありません。拘れば拘る程食材費が上がり、結果ヘルシー料理の店は趣味で終わってしまいます。ナッツ一つ取っても100円なら中国産が当たり前だし、素焼きの拘りなら3倍、4倍の値段が当たり前です。うちは有り難いことに野菜は勝山からそれこそ売るほど貰えますし、原価を考えて中国産の野菜を使わなくて済んでいます。それでもそんな事を売りにして店をしていないし、何より自分が味見するのもイヤな食材で料理を作りたくもありません。調理師の仕事はあくまで素材の良さを生かした作品を提供する事で、素材自慢で素材が全てならそれは漁師や農家の生産者の分野だと思います。