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2022-06-29 06:13:00
足りていない いくらの次はマグロ100円フェアかと冷めた目で見ていましたが、よく見ると違うチェーン店で数に限りがありますと大きく書いてありました。誰もやってくれと頼んでいないのに数に限りがあるとはおかしな話ですが、こんなフェアがあるうちは日本人の給料が上がることは無い気がします。庶民のささやかな楽しみと100円寿司を重宝する気持ちは分からなくは無いですが、業界側から見るとまた無理してどこかが悪さをするのではと心配になります。何にでも適正価格という物があり、それを踏み外そうと思えばどこかに歪みがきます。提供できるものが不足すれば産地偽装は当たり前で、中国産のあさりを日本の海にばらまいて国産あさりとして販売するまるでマネーロンダリングです。商品が売れすぎて忙しくなると今度は人手不足になり、ブラックバイトや店長が壊れるまで働かされます。さらに売れすぎて物も人も足りなくなると、今度は技術不足の人間を使わざるを得なくなります。福井でも以前ステーキの加熱不足で食中毒があり、聞けば結着剤を使った加工肉をバイトが焼いていたようです。クズ肉を結着している時に何らかの菌が付いたようで、今がブームの低温調理も自分ならまず低温によるデメリットが思い浮かびます。もし袋やトングに菌が付いていたら増殖させる事になるし、手袋もせず素手で食材に触る輩も不足続きならありえる話です。幸い自分は1年目から肉など触らせて貰えない世界だったので仕事をしながら知識は増えていきましたが、今の時代なら不足ばかりで結局無理がたたりいつものパターンです。他の業界の事は分かりませんが、食品業界は昔から体質とも言っていいかも知れません。食材不足、人手不足、技術不足を業界全体で改善するためには、自分も含め利用する側もそれなりの対価を払わないと、給料が増えそれにより人が増え技術が上がる好循環にならないと思います。100円寿司が日本にある間は、これからも不足が続いていくような気がします。写真はマダイの昆布締めです。