今頃になって2年前の持続化給付金の詐欺が話題になっていますが、あの頃は未知のウイルスにパニック状態で取りあえずスピード重視で配っては正解だったと思います。全国の学校を突然休校にしたり政府もある意味右往左往していたのも理解出来ますし、その後色んな申請が厳しくなったのも当たり前の話で自分も苦労して手続きしたものです。理解出来ないのは自営業や個人事業主でも無い学生や若者がセミナーで集められ、個人投資家になれば違法では無いと詐欺の片棒を担ぐようなグループに安易に騙されてしまう事です。もちろん騙す方が悪いのは当然として、個人の名義を貸すなんて少し考えれば怪しいと思わないのかと・・。自分の古い頭では理解出来ないので色んな意見を聞いていますが、やはりバブル世代の自分とは時代が違うというか置かれている立場が違うようです。終身雇用が当たり前だった時代はフリーターなんて自由な生き方をしても、2､3年世界中を旅して見聞を広めてから就職するなんて輩も実際友人にいました。就職してやったとかとうとう会社の犬に成り下がったとか、安定を求める事やバブル絶頂期に公務員になるなんて少し変わり者の雰囲気さえありました。時代は変わり30年間低迷を続けている日本では、生まれた時から不景気しか知らない世代が今まさに詐欺に荷担したり巻き込まれています。リストラにあった親の姿を見ていたのか、副業や収入源をいくつも持っていたいのは自分も分かります。将来の年金にも期待出来ず老後に2000万いるなんて話を聞くと、真面目に働くのと同時に資産運用を考えないと行けないのかも知れません。自分のようなバブル世代はそこまで考えなくても幸せに暮らせたのに、今の若い子はリスクを背負わないと結婚も持ち家も望めない貧しい時代に生まれたのかとも思います。詐欺師のせいで真面目に自営業をやっている人間が申請に手間取るなんてと悪態をつくのは簡単ですが、詐欺師に騙されるような弱い立場に置かれている若い世代の事を思えば複雑な気持ちです。テレビでは外国人が日本のここが凄いとか、家電製品のほとんどが日本製品が世界初だとかばかりです。日本の素晴らしさを再確認することで引退した世代は溜飲を下げ、若者世代にはプライドを取り戻して貰おうと必死のアピールも株価や円安を見れば一目瞭然で、それだけ日本の価値が下がり続けているのかと思います。