インフォメーション

2020-12-31 11:25:00

今年は100年に1度と言われるようなパンデミックが起きて、世界中の誰もがこのウイルスの影響を受けたと思います。マイナス面ばかりが取り上げられますが、コロナで商売繁盛した業種も多々あると思います。ネット環境やデリバリーのいわゆる巣ごもり需要や、マスクやアルコールなども飛ぶように売れたはずです。ニュースで取り上げられるのはウハウハの方では無く、当然困っている人ばかりに焦点があたります。飲食業界が悪の根源みたいに言われていますが、その一方でGOTOの錦の旗を掲げているブラックジョーク(笑)。元々の自分の性格が国の政策に踊らされるのを良しとしないので、うちではeatをやる気はさらさらありません。黒と黄色のセンスのかけらも無い旗を見るたびに、和食でもレストランでも外観が台無しになっています。オーナー兼調理師と言いながらも、考え方はまず調理師から入るので経営者側とはまた違う考えになります。もし自分が経営者として今飲食業にいるなら、レストランスタイルでは無く3坪4坪位で開業出来るテイクアウト専門店だと思います。外食自体がダメなわけでは無いので、テイクアウトやお客が調理する店などになると思います。うちの店は目の前がスーパーなので、人は黙っていても集まって来ます。実際スーパーの前では出張店舗のクレープ屋や、たこ焼き屋など色んな移動販売がされています。うちの店もと経営者の自分が耳打ちしますが、やはり最後に勝つのは調理師側の自分です。コロナもまさか10年20年続くとも思えませんし、調理師側の自分の意見を信じて行動しようと思います。オムレツを焼いている時の目の前でドンドン状態が変わって行く事が楽しくて料理を始めたのに、料理がただの作業になってしまえば面白さも何もありません。自分は和食も中華もお好み焼きやラーメンも大好きですし、美味しい店に当たれば自分でも再現してみたいと思う方です。もちろん店側は儲けを出さないといけないのも分かりますし、毎日の作業でそこまで手間がかけれない事も重々承知の上です。手間暇かけて仕込んだ料理が割に合わないと皆チェーン店やフランチャイズになるのも時代の流れですが、自分は最後まで昭和の思い出を捨てきれない古い人間なのかも知れません。親父が務めていたレストランスターのミックスグリルやポタージュやカレーの美味しさは、45年以上前の事ですが未だに忘れていません。それから10年経ち高校生になってからバイトに入りましたが、本当に一から仕込んでいて既製品など一切使っていませんでした。マヨネーズから牛タンシチューからカニクリームコロッケからブロシェットまで全て仕込みで、ここまでしないと美味しい物が作れないものかと感動すら覚えた記憶があります。あの頃の先輩調理師は不摂生の窮まりで、酒タバコ女寝不足長時間労働の安月給で離婚別居でほとんどが体を壊すか心を病むかで不幸になっています(笑)。今年は4月の緊急事態宣言で何十年ぶりかに調理師仲間に電話を掛けたり、グループラインで繋がったり、自分らしくない行動もしました。あまりに皆が暇だった今年限定でしょうが、来年は流石に上がるだけだと前向きに捉えています。今年の売り上げは当然過去最低でしたが、コロナのせいなのであまり気にもしていません。逆にチャンスと捉えパーティー料理をアラカルトにする時間が取れたり、設備投資でお金が使えたり例年とは違う1年となりました。グダグダだった2020年も後半日で終わり、2021年こそはコロナが終息し日常を取り戻していると信じています。今年1年来店していただいたお客様に感謝しながら、ゆっくり過ごして新しい年を迎えたいと思います。1月は5日の火曜日からの営業となります。