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2019-05-12 08:26:00

最近うちの近所のカジュアルフレンチがやってないなと思っていると、風の噂でオーナーシェフが入院して5月いっぱい休むとの事でした。二番とアルバイトでは厨房が回らないので締める事になったのでしょうが、どれだけオーナーシェフ1人に負担がかかっていたのかと思うとどこも似たような最低人員でやっているのが見て取れます。ダブルシェフなんて店もたまにありますが、人件費や仕事のスムーズさを考えれば現実的ではありません。どこかコンビニオーナーと同じで体が資本で、健康な事が当たり前に要求されます。拘束時間の長い店では体力勝負みたいなところもあり、自分のような体力無しはランチとディナーの間の2時間休憩はずっと寝ていました。おかげでどこでも寝られる体質になりましたが、体力のあるやつはその間勉強したり気分転換に出かけたり羨ましくも思いました。しかし自分の体力では持たないのが分かっていたので、昼寝で体調管理する事で週一の休みでずっとやって来れたんだと思います。自分も同じオーナーシェフですが人を雇っていなければ、言い方は悪いですが予約が無ければ休みはどうにでもなります。従業員の生活やテナント料やあれこれ考えると、休みたくても休めない環境が余計にプレッシャーになり無理をしてしまいます。大手なら企業側がグループで人材を回し、店を一旦閉めなくてもシェフが戻るまでどうにかこうにかなりますが、個人店ではメニューをマニュアル化しているところも少なく替えがききません。自分も予約の電話があると有難くお受けしますが、自分が倒れたらどうなるんだろうとたまに怖くなる事があります。そうならないためにも睡眠や食事など体調管理に努め、出来るだけ無理せずストレスを抱えこまないよう良い意味で気合を入れ過ぎないようにしています。若い時は無理も効きましたが、今は現状維持がやっとと言う体たらくです。競馬はやりませんが無事これ名馬みたいな言葉もあるように、当たり前に厨房に立てるプロセスと言うか自己管理が一番難しいんだと感じています。