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2018-11-03 08:35:00
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自分がまだ若かった30年前はタクシー運転手でも飲んでる人がいて、たまたま検問があっても警察もフリーパスで通していました。それから色んな事件や悲惨な事故があって法律が変わり、今ではかなり抑止力になっていると信じています。福井みたいな車社会ならお酒を飲みたい人は大体片町と言われる、いわゆる歓楽街で飲んで代行やタクシーが多いようです。実際自分みたいに住宅街でやっていたイタリアンも、アルコールが出ないので片町に移転されたと聞きます。うちの店でもワイン好きな人は飲んでくれますが、必ずハンドルキーパーの確認はしています。大体は旦那さんが飲んで奥さんが運転手のパターンが多いですが、男性同士だと代行業者かタクシーが来るまで車のキーは預からせてもらっています。それで気分も悪くされるなら売り上げが惜しくても提供はしませんし、そもそもワイン好きにそんな人はいないと思っています。この前たまたま読んだ福井新聞で、市内の居酒屋店主が9日間拘留されたとありました。いつもパチンコ屋から歩いてくる常連客に酒を提供して、パチンコ屋に止めておいた車で飲酒運転をして事故をおこしたようです。警察が飲んだ居酒屋を特定して逮捕されたらしいですが、店主いわくそんな法律は知らなかったと・・。警察もシラを切られては意地になるでしょうし、本当に知らなかったのならどうしようもありません。飲食業、特に居酒屋で提供者や車の同乗者も罪になるのはテレビや雑誌でもうるさい位やっていたし、知らなかったなんて言い訳は警察に通用しません。逆に警察の心象を悪くしてこってり絞られるでしょうし、何より従業員に教育説明しなければいけない店主が知らないなんてどんな店なんだと。これは推測でしか無いですが、多分あそこの居酒屋はチェックが緩いと悪いうわさが広まっていたんじゃ無いかと思います。フグの肝や生レバーなど裏メニューで出すような店は、常連の中で口コミで知らず知らず広がって行きます。店主側にも責任がある事も知らないのが本当なら、客側から甘く見られてあの店なら車で行っても飲めると・・。自分はそんな事で警察にお世話になりたくないので気を付けていますが、例えば一人だけ飲むと言ったお客様がワインを知らぬ間にシェアしていたり、飲んでない方が運転して帰ると言っておきながら約束を反故されたりしたら防ぎようがありません。もちろんそんな人はいないでしょうし、いてもその帰りの運転で100%事故を起こす訳でも無いのでそこまで考えていたら酒なんて提供出来ないですし。それでも万が一最悪の事態になって警察に呼ばれても、自分なら丁寧に説明を繰り返します。これだけやっていて防げなければどうしようもないと、警察に訴えれば見せしめに9日間も拘留されたり車の免許をはく奪されたりは無いと信じたいです。拘留中に名前でなく番号で呼ばれて悲しかったとありましたが、車の免許より調理師免許を取り上げた方が良いような気がしますが(笑)。新聞記事にはそれから心を入れ替え再発防止を徹底して営業しているとフォローがありましたが、同じ飲食業として情けなくて恥ずかしい限りです。すべてが万事でそんないい加減な人間が作る料理が美味しいとも思えないし、衛生面だけはキッチリしていますなんてありえないでしょうし。世の中知らなかったで通ればこんな楽な事はありません。店に営業許可書がいるなんて知らなかったとか、車を運転するのにお酒を飲んだらダメなんて知らなかったとか何でもありです。写真はキッシュロレーヌと言う名前の料理である事を自分は知っています(笑)。