インフォメーション

2015-10-14 00:16:00

うちの店はオープンして5年弱ですが、その一年前からオープンされていた近所のイタリアンが閉店していました。席数が60席ほどありますがいつも駐車場がいっぱいで、大変流行っていた店でした。入りきれずにやむなくうちの店に流れて来たお客様もかなりいて、恩恵に預かっていただけに残念な気持ちしかありません。うちの店がオープンする際にオーナーが何回も挨拶に来ていただきましたが、そのたびすれ違いで業者の人からその話を聞いて慌てて挨拶に伺いました。話をしていると同い年だと分かり意気投合し、地元の灯明寺を盛り上げて行きましょうと約束したのにまさかうちの店より先に閉められるとは・・・。以前からオーナーの料理のファンでよく利用させてもらいましたが、灯明寺に来てからは別のシェフを雇って自分はオーナー職に回ると言われていたのが若干気になっていました。居ぬきの店はなかなか難しい面もあり、60席のキャパの店はあのオーナーをもってしても難しかったようです。福井で人間関係の少ない自分でも、あの店舗の経歴は何となく耳にします。地主の息子が店をやりたいと言い出し、親が建ててやった店を1年あまりでケツを割るビッチぶり。次に入った人は美容と料理のコラボみたいな店でかなり流行ったみたいですが、60席もいらないのですぐに撤退したみたいです。その次が女性に嬉しいヘルシー料理の店でランチは女性客でいっぱいでしたが、夜はガラガラでこれも1年あまりで撤退を余儀なくされたようです。流石にオーナーのイタリアンは別店舗で大繁盛していたので、灯明寺に来られても間違いないと思っていましたが。以前にインフォメーションでも書きましたが、自分へのソバアレルギーの対応の醜さや、料理のクオリティはオーナーが現場にいた頃とは比べものにもならず、正直近所にありながら5年以上行っていませんでした。料理を作る才能と経営者の才能を両方持ち合わせるのはなかなかで、またどこかでオーナーが二人くらいのこじんまりとした店をやられるなら喜んで行きたいです。人件費や光熱費に加え、テナント料や食材費の高騰では無理もない話です。ホテルの一階のレストランなら60席もありでしょうが、地方のレストランで二階建て60席なんて無理があります。近くに観光地やイベントホール、結婚式場があるなら二次会や歓送迎会には持って来いの広さですが。8番らーめんと焼き鳥の秋吉の一人勝ちでは、あまりに寂しい食文化です。