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「DSCH」
2024年5月26日(日)ザ・シンフォニーホールで開催される
交響楽団ひびき第20回記念定期演奏会を客演指揮させて頂く。
大変名誉なことである。
メインプログラムである、ショスタコーヴィチの交響曲第10番への
最初のアプローチとして、
作曲者名の表記を、日本語とドイツ語にしてもらうようお願いした。
この曲の重要なモチーフ、作曲者自身を表すと言われている
「DSCH」を理解しやすくしたいと考えたからだ。
ドイツ語表記は
D.SCHOSTAKOWITSCH
英語だと最初の「C」がなくなってしまう。
ロシア語表記だと
そもそも読める人が少ないと思われ・・・。
交響楽団ひびきとはこれまでに、
いくつかのショスタコーヴィチ作品を演奏してきた。
第11交響曲「1905」は標題音楽の最高峰として圧巻の演奏を為せた。
第10番は20世紀最高の絶対音楽ととらえる。
「音楽は音に語らせろ!」(Miles Davisの言葉)
素晴らしい演奏への手掛かりとして、
かつて、ひびきと取り組んだ
室内交響曲ハ短調op110a すなわち弦楽四重奏曲第8番で得た、
「DSCH」を核とする音楽、その貴重な演奏経験がある。
金大po Elgar Symphony No.1 「Last Desk」
金沢大学フィルハーモニー管弦楽団の84回定期演奏会のメイン、
エルガーの第1交響曲で、作曲者は、
第1ヴァイオリン
第2ヴァイオリン
ヴィオラ
チェロ
のそれぞれ最後尾に座る計8名に対し
「Last Desk」という特別なパートを考案し、
練習番号「48」から、曲の最終楽章クライマックスまで、
冒頭に現れる最も重要な「循環主題」を守り抜くという、
ミッションを与えている。
Last Desk・・ここに座る8人は、かなり弾ける人でないといけない。
作曲者の意図を理解し、指揮者のイメージに応えなくてはいけない。
金大フィルの選ばれた8人は、このパートを
「謙虚に、気高く、美しく」見事に演奏してくれた。
・・・ありがとうございます!
演奏成功の立役者であることは間違いない。
終演後の石川県立音楽堂のステージで、
8人の団員さんは、自らの体で「Last Desk」を表現してくれた。
素敵です!!
金大po演奏会大成功!・・・感謝です。・・・そして、さらば金沢。
金沢大学フィルハーモニー管弦楽団の第84回定期演奏会が、
成功裡に幕を閉じました。
美しい響きと感動がホールにいるすべての人を包み込むような、
最高の演奏会となりました。
その響きの中に作曲者エルガーがいて微笑んでいるのを感じたのは、
僕だけではなかったでしょう。
金大フィル団員さんの、各曲への
愛情、情熱、努力に対し、
また演奏会成功のために
演奏以外のところでの尽力に対し、
藏野から敬意と感謝とこめて言わせていただきます。
「ありがとうございました」
この感動のあとには、
かならず、おわかれの寂しさがやってくるのです。
もう少し金沢にいて
もう少し、あのメンバーで音楽をやりたい・・・
叶わぬ思いを胸に
「さらば、金沢・・・」







