指揮者 藏野雅彦の京都漂泊

本年度最終日

何十年も苦楽をともにした

ピアニスト

大畑博貴君が堀音を離れる・・

あまりに長い時間

一緒にいたため

お別れの実感がない。

音楽家として

教員として

彼は大切なパートナーだった・・

彼から学んだことは

計り知れない・・

夕刻、握手を交わした時から

だんだん気持ちが重く

悲しくなってきた。

彼のこれからの

自由な人生が

輝いている！

と思った。

卒業演奏会は、

卒業生が未来へと飛び立つ日。

おめでとう！！

そして、お別れの日。

さようなら。

いろいろな想いで

胸がいっぱいになり

毎年、ほたるの光を指揮しながら

涙ぐんでしまう。

今年のステージ写真を

ご覧いただきたい。

コロナウイルス感染防止を

徹底し、

そのうえで、堀音の音楽を

感動と共に

お客様に伝えたいと

頑張る生徒の想いが

お分かりになると思う。

この日まで

生徒を支えてくださった皆様に

心より

感謝いたします。

まだ八分咲きかな。

桜は美しいけれど

じっと見ていると

すこし寂しい気持ちになる。

不思議だな。

今日は、京都子どもの音楽教室の

スプリングコンサートだった。

大きな子どもの弦楽合奏は、

管弦楽器をお手伝い頂いて、

オーケストラとして演奏。

京都市立芸大音楽学部長の

砂原悟先生をソリストに迎え、

モーツァルトのピアノ協奏曲イ長調、

k.488を演奏した。

今日僕は、初めてフォルテピアノと共演した。

思ったよりもずっと美しい音だった。

これが、モーツァルト時代の音・・・

子どもたちの演奏はA合奏も

B合奏のスラヴ舞曲も素晴らしかった。

子どもたちに拍手！

砂原先生は、僕たちを

モーツァルトの時代に

連れて行ってくださった。

タイムマシーンに

乗せてもらった気分。

忘れられない素敵なコンサートとなった。