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2022 / 09 / 28
08:33

ブルックナーの第7番を聴きながら歩く。

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新しく購入したワイヤレスステレオヘッドセットHA-EC25Tがとても良い。

で、ウォーキングの時、マーラーとオフィシャル髭ダンディズムを聴きまくっていた。

でも、マーラーを聴き続けていると、まるで底なし沼に引きずりこまれて、

地獄へ向かっているような気持ちになってくる。

1番、2番、3番、4番、6番、7番、大地の歌と聴いて、

9番の時は1938年の、ブルーノワルター指揮ウィーン・フィルの演奏ばかり聴いてしまうので、

9番以外の交響曲とはまったく異なった曲に感じる。

9番はいいなあ・・・・

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マーラーにいよいよ疲れてしまったら、オフィシャル髭ダンディズムを聴く。

「Editorial」を繰り返し聴く。

所謂「はまってしまった」わけだが、いつまでこの気持ちが続くのだろう。

で、今朝はマーラーを聴く気持ちになれず、心が平安を欲していると思ったので、

ブルックナーの第7を聴くことにした。

この曲は東京藝大のF年の定期で演奏した、僕たちの学年にとって大切な思い出の曲だ。

シュナイダー先生の過酷なトランペットのレッスンも思い出した。

もっともレッスンはC年の時の話だけれど・・・

3楽章のソロ、たった4小節のフレーズを何十回も吹かされたが、

決して先生からの「gut」は頂けなかった、

ひたすら「Noch einmal, bitte!」もう一度どうぞ!と言われ続けた。

そして、その演奏ではラファエル・クーベリックとはできないと言われた。

ウバルト・シュナイダー教授は、元バイエルン放送交響楽団の首席奏者で、

ラファエル・クーベリック指揮の元、数々の名演奏を成し遂げた人だった。

実に優しく楽しい方だったが、レッスンは厳格で妥協がなかった。

まだ二十歳前の自分は本当にへたくそだったし、音楽的にも未熟過ぎた。

・・・そんなことを思いだしながら、今日聴いた演奏は、

ロブロ・フォン・マタチッチ指揮、チェコ・フィルハーモニー。

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本当に美しい、音色も音楽の形もすべて美しい。

この、オーケストラにしか出すことのできない音色だと思う。

ゆっくり歩いて、音楽に浸って、ひろびろとしたところに寝転んで、

空を見ているような、とても落ち着いた気持ちになった。

ブルックナーの7番、8番、9番は指揮していて天国の存在を感じる。

 

 

2022 / 09 / 23
00:16

Ives' trap ?

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アイヴズの交響曲第2番は、

たくさんのアメリカの旋律をモチーフとして用いる事と、

4楽章の最後でとんでもない事が起きる事が特徴の曲だと、

これまでずっと思ってきた。

バーンスタインの指揮と解釈で聴いていたのと、

題名のない音楽会での取り上げかたが、そのまま僕のこの曲に対するイメージとなった。

今朝、マイケル・ティルソン・トーマスの指揮の録音を聴いていたら。

まず第一に曲の美しさに感動した。

ソナタ形式より循環形式に近く、

最も重要と思われる場所ではフーガの技法が使われているようだ。

そしてアメリカらしい旋律は、控えめに、

遠くから聞こえる懐かしいメロディーの「断片」として表現されていた。

こんなアプローチもあるのだと、

これまで曲の奥に隠されていた「美しさが」表面ににじみ出てくるようだ、と感じた。

このアメリカの旋律のルーツを探りたくなる誘惑と、

曲の最後の破壊的な部分を強調したくなるのは、

加えて「マーラーのパロディではないか?」と思わせるのは、

指揮者、演奏者や批評家たちに仕掛けられたアイヴズの罠かもしれない。

あるいは、あまりにも美しい曲を作ってしまい、

照れ隠しで良く知られたメロディーを出し、

最後の和音を改変したのかもしれない。

いずれにせよ、

粛々とスコアを読んでいく。

 

2022 / 09 / 09
07:55

和み交響楽団第23回定期演奏会の曲目が決まりました!!

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来年2023年7月23日(日)の14時より京都コンサートホール大ホールで開催予定の、和み交響楽団第23回定期演奏会の曲目が決まりました。

 

和み交響楽団は若いオーケストラだけれど、団員さんの多くは彼らが大学オーケストラで演奏していた時からの お付き合いで、我々には長い歴史があります。

親しい間柄ではあるけれど、音楽創りの場では、常に作品に真摯に向き合い、より高い次元の演奏の創出にむけて、切磋琢磨しています。

とても素敵なオーケストラです。

 

そして、慎重なる選曲の過程を経て先日、ついに23回定期の曲が決定、今、僕が和みと最もご一緒したい2曲が選ばれましたので、ご報告します。

 

 エルガー/

   管弦楽のための独創主題による変奏曲op.36

    「エニグマ」

 マーラー/

   交響曲 第4番

 

同時代を生きた二人の偉大な作曲家の、ほぼ同時期に完成初演された偉大な二曲にとりくみます。

 

マーラーの第4楽章のソプラノ独唱は、中村朋子さんにお引き受けいただきました。

 

春の訪れの様に柔らかい喜びで心が満ちています。

マーラーは2022年に出版された、マーラー協会の最新のスコアを使用します。

一からもう一度勉強します。

 

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グラーツ芸術大学指揮科でのジークハルト先生のマーラー4番のレッスンのことを、鮮明に思いだせます。

そのことはまた後日・・・・・

 

写真上:第20回記念定期演奏会、サン=サーンス交響曲第3番のゲネラルプローベ。 

写真下:2004年、グラーツ芸術大学オーケストラ指揮科、ジークハルト教授のレッスン受講風景。

2022 / 09 / 05
12:15

大阪大学交響楽団第120回定期演奏会の曲目が決まりました!

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2023年1月15日(日)16:00に、ザ・シンフォニーホールに於いて開催される、大阪大学交響楽団第120回定期演奏会の曲目がすべて決まりました!

 

モーツァルト/歌劇「魔笛」序曲

チャイコフスキー/幻想序曲「ロメオとジュリエット」

マーラー/交響曲 第1番 ニ長調

 

・・・です。

指揮は藏野が担当させて頂きます。

 

120回という節目の演奏会に相応しい、クラシック音楽の魅力を本当の意味で楽しんで演奏でき、また鑑賞していただける曲目だと思います。

でも簡単に良い演奏ができるプログラムではありません。

文字通り「クラシック音楽最高峰の曲目」であると思います。

この見上げるように高い頂に向かって、大阪大学交響楽団の皆さんと心と力を合わせて、真摯に取り組む所存ですので、是非とも応援のほどよろしくお願いいたします。

 

写真:大阪大学交響楽団109回定期演奏会、ベートーヴェン「エロイカ」のゲネラルプローベ。

 

 

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