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和み交響楽団は新しく素晴らしい音を見つけられるかもしれない・・
和み交響楽団とのリハーサル。
シベリウスの第5番の1楽章の感動が最も高まる場所で、
真っ青な空の下、北の海に浮かぶ巨大な氷山の一角が、
崩れ落ちて海に沈むような
雄大な表現をして欲しいとお願いしたが、
僕のイメージ通りの音楽を奏でてくれた。
シベリウスで彼らは今までにはなかった、
和みの新たな魅力を表出できるかもしれない。
逆にショスタコーヴィチでは、
20世紀の冷戦時代に抑圧された市民感情が、
うまく演奏すればするほど、重くのしかかってくるようだった。
確かに作品の核心をついていけそうなリハーサルであったけれど、
そうではない「和み」にしかできない表現を見つけなければならないと感じた。
僕は、もっと勉強しなくてはいけない。
◇写真はしょうこちゃん撮影のものです。ありがとう!
「虹」・・関西大学交響楽団 第73回定期演奏会無事終了!
ただ、音にするだけでも難しい
ラフマニノフの第2交響曲を
コロナによる厳しい制約の中、
彼らは音楽の持つ感動を
客席に届けるまでに高め演奏した。
素晴らしい演奏だった。
これは、今回のパンフレットの表紙。
チェロトップのKさんの文章を(勝手に)引用する。
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「表紙について」
表紙に採用したのは帝政ロシアの画家であり、海洋絵画の巨匠といわれている
イヴァン・アイヴァゾフスキー(1817~1900)の「虹」という作品です。
チラシにも同画家の「海」という作品を取り上げています。
「虹」は色彩の美しさと臨場感が特に印象的な絵画ですが、
中央の救命ボートに乗った13人の船員たちは激しい嵐に見舞われ、
中には絶望と恐怖に打ちひしがれている人もいます。
しかし船員たちはそれでも生き延びようと必死に船を漕ぎつづけているのです。
過酷な状況において諦めず希望を持ち続けることはとても難しいことです。
しかし嵐を乗り越えた先には必ず、元の平穏と大きな喜びがもたらされることを
わたしたちは知っています。
わたしたちもこの13人の船員たちのように決して希望を捨てず、
いつか以前のように心ゆくまで音楽ができる日々が戻ってくることを信じ続けたい、
そういった気持ちを込めてこの絵を表紙に採用いたしました。
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今回の演奏会に向けての関西大学交響楽団の気持ちを
すばらしい文章で綴っている。
素敵なオーケストラだなあと心から思う。
ぜひ、関西大学交響楽団定期演奏会をお聴きください!
コロナウイルス感染防止の観点から、会場にご来聴いただく場合と、
インターネットでの配信をお聞きいただく場合の申し込み方法が異なります。
12月7日がお申し込みの締め切りとなりますのでご注意ください。
まずは、関西大学交響楽団ツィッター公式アカウントをご覧ください。
https://twitter.com/kandai_oke
お手を煩わせ申し訳ありませんがご理解、ご協力をお願いいたします。
僕は、ラフマニノフの第2交響曲を指揮いたします。
関西大学交響楽団は、今この難曲に命を吹き込む練習をしています。
今まさに最も苦しく、最も楽しい時間の中で、
音楽を磨いています。
本番では、きっと彼らの「最高」を聴いていただけると、
信じています。
当日は、是非彼らの演奏に耳を傾けてください!