インフォメーション information
まるでシャワーのように・・・
京都三大学合同交響楽団は、本日強化練習の第2日目。
厳しい練習を楽しんでいるかのように、
素敵な笑顔でリハーサルをこなしていく。
お昼は、木管分奏、金管分奏を指導。
明日は弦分奏を指導する。
夜は、総練の指揮。
田園では、ベートーヴェンの音楽の一番大切なところに、
手が届きそうな進捗・・素晴らしい。
さて、ブラームスの第2番のリハーサルが始まるぞ!と思った瞬間に、
彼らは、僕のための Happy Birthday! を演奏してくれた。
まるで、シャワーのように「おめでとう!」の音が降り注いでくる・・
そんな幸せに包まれた。
いくつになっても、お誕生日おめでとうの言葉は最高に嬉しい。
僕は感動して泣いてしまった。
三大学響のみなさん、ありがとう!
とっても、とっても嬉しかったよ!!
写真はいただいた、とても美しい扇子(裏側に僕の名前が刻まれている)
と、チョコレート・・扇子は明日のリハーサルで使わせていただきます。
「田園」第2楽章、ヴァイオリンの con sordino について
京都三大学合同交響楽団の合宿に来ています。
本日の総練で、ヴァイオリンの弱音器を付けない形を試します。
この指示は、1808年の初演時の自筆譜、パート譜には存在し、
初版の時には欠落したものです。
1998年に出版されたベーレンライターや、
2001年出版のブライトコプフでは復刻されています。
約190年間は放置された形です。
1970年代来日した、カール・ベーム指揮、ウィーン・フィルの映像では、
弱音器は付けられていません。
2020年ベートヴェン生誕250年を記念して製作された、
ティーレマン指揮、ウィーン・フィルの映像でも、
弱音器は付けられていません。
僕の最も好きな、イッセルシュテット指揮、ウィーン・フィルの演奏も、
間違いなく弱音器なしです。
今日の総練で試し、「美しい」と感じた方策をとることにします。
楽譜の研究に勝るウィーン・フィルに残された「伝統」があると信じます。