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ショスタコーヴィチ、ピアノ協奏曲第2番
スティーブン・スピルバーグ監督
トム・ハンクス主演の映画
「ブリッジ・オヴ・スパイズ」を見た。
アメリカとソヴィエト連邦の
冷戦時代の話。
その一場面で、ラジオから
素晴らしく美しい音楽が流れた。
捕らえられているソヴィエトの
スパイが
「ショスタコーヴィチだ・・」
と言った。
あとで調べると
ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲
第2番の第2楽章だった。
この曲は
息子のマキシムに捧げられている。
第3楽章の第2主題は、
ハノンの引用で洒落ている。
今まで知っていた
ショスタコーヴィチとは全く違う
美しさを湛えた曲
いい曲だなあ。
不思議な連鎖
ビリー・ジョエルのピアノ・マンの
Sing us a song
you're the piano man
Sing us a song tonight
というところを聴くと
ボブ・ディランの
ミスター・タンブリン・マンが
聴きたくなる。
Hey! Mr.Tambourine Man
play a song for me.
・・・このフレーズがいい。
すると、ジョン・レノンの
悲しみをぶっとばせ、
が聴きたくなるのだが、
この曲の日本語名はいただけない。
Hey! You've got to hide your love away
おい!お前の想いは
隠しておかなくちゃいけないよ
・・というかんじかなあ。
ジョン・レノンの歌声がいい。
最後に行きつくのが、
ジョン・デンバーの
悲しみのジェット・プレーンである。
これも日本語題名がよくない。
So kiss me and smile for me
Tell me that you'll wait for me
Hold me like
you'll never let me go
ここにくると泣いてしまう。
実は、ビリー・ジョエルも
ボブ・ディランもジョン・デンバーも
彼らのファンと言えるほど
聴いているわけではない。
僕が心底好きなのはビートルズだ。
でも
いい曲はいい。
写真はボブ・ディランのアルバム
The FreewheeLin'
動力を切って惰性で走る・・
自由気ままに行動する
このアルバムの写真も
タイトルも最高だと思う。
夏は来ぬ
梅雨の時期になると
近所の田んぼでは田植えが始まる。
僕の住んでいるところは
京都の中心から電車で15分くらいだけど
まだたくさん自然が残っていて
四季折々の日本の風物が楽しめる。
田植えの風景を見ていると
必ず思い出すのが
「夏は来ぬ」の2番の歌詞
卯の花の 匂う垣根に
時鳥(ホトトギス) 早も来鳴きて
忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ
さみだれの そそぐ山田に
早乙女が 裳裾(もすそ)ぬらして
玉苗(たまなえ)植うる 夏は来ぬ
この歌の歌詞の響きが好きだ。
美しい日本語。
メロディも本当に美しい。
特に「早乙女が裳裾ぬらして」と
いうところが好きだ。
日本語で強力なロックを発表した
はっぴいえんどの
「はいからはくち」には
きみははいから裳裾をからげ
賑やかな都市を飾る
女郎花(おみなえし)
・・・という歌詞がでてくる。
天才、松本隆の作である。
大瀧詠一は日本語による
本物のロックンロールを創造した。
こういうムーヴメントは
もう起きないのかなあ・・・