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2020-11-22 06:08:00
試み三、クルベジの野菜

長野市の過疎地では管理を放棄された地域で竹林が増殖し、荒れてしまう事があります。

 

その竹林整備をしているNPO団体の"地球環境フォーラム"さんと協力し、廃竹を焼却した炭を畑に撒いて耕す→co2を封じ込めると共に畑の微生物層が増殖し肥える→畑でできた野菜を宅配で消費者に提供する、ということを彼是五年やっています。

この企画は、クール&リサイクル="クルベジ"として、千葉の有機野菜宅配会社さんのプロジェクトにも加わらせていただいてます。

 

 

当初は炭を畑の全面に撒きましたが、毎年規模が拡大するのに、炭は少なく薄くなっていき、企画としても畑への有効性としても、なんとなくボヤけてしまっておりました。

 

ですので、今年から竹炭を撒く畑を一反の畑に限定し、一つのコンセプトとしてわかりやすくする事にしました。

 

 

作付予定は主にホウレン草、人参、ハウス野菜、で各々少し意味があります。

ホウレン草は酸性質と土地の傾斜が、人参は粘土質と乾きやすさが各々問題で、自分の畑では育てにくい様に思います。

毎年播種しても半分以上芽が出なかったり、形が悪かったり、死ぬほど失敗してます。

目も当てられない(つд⊂)

 

炭は空気と湿度を保ち土壌をフカフカにするとされ、それらの問題を克服できる可能性を持っています。

 

ハウスは雨が降らない上に高温なな異常環境です

本当は植物を育てる場としては良くない環境なのですが、異常気象に耐えうるか試すのには正にうってつけです。

 

一年に撒く竹炭の量はせいぜい表面を隠すくらいですが、毎年堆積させていけば、効果があるはずと信じております。

 

 

 

有機農業の価値がどこにあるのか?

全て目に見えない事がゆっくりと推移していくので、私自身も分からないと思うことがあります。

 

一つ思うのは、農法にも多様性が必要で、単一化する事で将来の大きな損失になる恐れがある訳です。

 

今現在の最大で最速な成果を求めて、未来の資産を消費しまくるのが人の営みというか業ですが、

農業は社会と文化の基礎ですから、もしかしたら全ての営みの中で最も速く、現象としてそれが現れるかもしれません。

未来に資産を残す試みが、有機農業の可能性であり意味なのではないか?

 

 

南米には"テラプレタ"という、木炭を堆積させた畑の古代遺跡があり、環境厳しいアマゾンでも肥沃な奇跡の畑として研究されています。

 

クルベジの畑ではそれを目指したいと思います。