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2019-05-31 19:29:00

以前、こうじ菌が微生物の社会を善玉の土壌へと導く、といった内容を書きましたが、詳細は少し異なる様です。

 

 

こうじ菌は物量作戦と速戦速攻によって、土壌を瞬く間に布いていくのが得意な軍事的な菌です。

 

ですが、

こうじ菌は大柄で、場の制圧は速くてもその下の秩序を維持するのは不得意である様で、同属の悪玉カビ等を絶やす事は出来ない様です。

裏切られたのかどうかはわかりませんが、表舞台からは撤退します。

 

 

変わって台頭するのは「放線菌」という菌です。

この菌はカビと細菌の真ん中くらいの存在の菌で、カビの分解した有機物やカビそのものを食べて勢力を拡大します。

放線菌は土壌を取り締まり、秩序を守る警察的な菌です。

 

本来、林の中の枯葉の下などに生息する菌で、放線菌のいる土はよくの肥えた土だと言われます。

 

またいくつかある属の中には抗生物質を作り、医薬や農薬の開発に使われたり、逆に病原になる属もいる様ですが、土壌の発酵過程で病原菌となる悪玉のカビを退治するのは主にこの菌の働きによる様です。

畑の中でも害虫の卵を食べる等、その役割は大きいです。

 

生きたこうじ菌を食べるのかどうかは不明ですが、少なくともその死骸を餌に放線菌は増殖するのだと思われます。

 

 

 

米糠ボカシの「こうじ菌」と「放線菌」の連携によって微生物社会の統制は益々有機的に促進されるのでした。

 

 

さて、

「こうじ」がつき、「放線」がこねた天下餅。

最後に座りしまま食うは…?

 

次週お楽しみに!

 

、かどうかは未定です。