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2019-03-29 00:01:00
育苗用の土は自分で作ります。
材料は畑の土、もみ殻燻炭、発酵鶏糞、米糠ぼかし、を混ぜて一度発酵させて使います。
有機農家でも自家製の育苗土を作る農家は少ないと思います。
雑草が生えたり、ちょっと配合間違えると発芽しなかったり、水はけが悪く枯れてしまったり…自分もよく失敗して満足いくものを作れない事がありますが、受け継いだ農法の特性ですので、踏襲したいと思っています。
赤ん坊が胎内から外に出る時に母親の持っている菌に感染して産まれてくる様に、野菜は発芽した時から土の菌に感染する事で免疫を獲得する、という発想です。
有機農業は有菌農業だ、という考え方があります。
一般に市販される育苗土は無菌の土です。
畑に植え付ける時には無菌ではいられないので、先か後かの違いかもしれません。
少なくとも土の菌が悪い菌ば優勢であれば野菜は育ちませんので、無農薬で元気に発育さえしていれば、それは野菜と土の菌が共生している証明です。
科学は無菌の文明を発展させました。
物質の豊かさは無菌の恩恵。
でも生きるのに重要な有用な菌ごと排除する事となり、人も植物も知らず免疫力を無くしてしまったかもしれない。
情緒や多様性の欠落とも関係があると言われます。
だから、我々は少しでも自然の生きる力を取り戻さなくてはならないのだ!
というわけで、有菌農業の可能性に期待しているのです。