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訪問をありがとうございます。
今日は一日外部勤務でした。
※あ、本日は完全にオタクネタです。
この外部勤務の日は、電話や来客対応や書類整理等以外は、自分で書籍を持ち込んで学んだりできるのです。
そんなわけで、今日は『介護保険制度創設の背景』について、水曜日のうちに事務所で印刷したものと書籍を持参し読んでいました。
制度創設から21年が経って、7回目の法改正・報酬改定を機会に、今までの変化を改めて復習しようと思ったのですが、その前に、介護保険創設前のことをおさらいしてみようと思ったことがきっかけ何ですが、これが、おもしろくておもしろくて・・・。
他の職員がいる中で、一人没頭して資料と書籍を読み込みながらメモを取っていました(完全に変態です)。
『これ、いつか誰かにじっくり話したい♡』なぁんて思ってしまいました。
改めて整理し、時代背景を踏まえながら時系列を意識して読むと、様々なことが見えてきます。
女性の平均年齢が80歳を超えた昭和59年、
昭和60年には『人生80年時代』と言われ、このころから介護についての高齢期の過ごし方や諸々の制度について課題が出だしたため、政府全体として取り組みを始めました。
平成元年には『ゴールドプラン』が、平成6年には『新ゴールドプラン』が策定され、高齢者介護対策の補充が急ピッチで進められると同時に、平成7年2月から国の老人保健福祉審議会を皮切りに30回にわたる長期間の審議の末、介護保険制度が示されたのです。
その間の社会状況と言えば、昭和64年に昭和天皇が逝去され同年に消費税(3%)が導入されました。
平成2年には雲仙普賢岳の火砕流があり、平成3年にはバブル崩壊、平成5年には阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件が起きています。
平成8年には薬害エイズ問題で国が謝罪したり、O-157が流行ったり、平成9年には山一證券が破綻したり、神戸の小学生殺害事件が起きたり(あ、私が介護業界に入職したのはこの年でした)。
1998年には若山市内カレー事件が起きたり完全失業率過去最悪となったり、長野冬季五輪が開催されたりしていました。
それぞれ、鮮明に覚えておられる方もおられると思います。
そんな時代の中、粛々と進められた制度創設に向けた会議ですが、社会保障審議会が首相に介護保険制度創設を提唱したのは、平成7年7月なんですね。
新ゴールドプラン策定のわずか7~8か月後には介護保険制度という形で提唱していたということを知り、何だかグッときました。
ほか、個人的に気になったのは1994年7月に設置された『高齢者介護・自立支援システム研究所』の存在です。
いや、この機関も本当にすごくて、7月に設置後、同年12月には『新たな高齢者介護システムの構築を目指して』という報告書で、7つの考え方を示しているのです。
これがね、『1)予防とリハビリテーションの重視2)高齢者自身による選択3)在宅ケアの推進4)利用者本位のサービス提供5)社会連帯による支え合い6)介護基盤の整備7)重層的で効率的なシステム』なんです。
かなり具体的です。
そして、紆余曲折はありますが、制度開始から今までの流れを振り返った時、1994年に出された報告書をなぞるように進められていることがよくわかります。
ちなみに10以上の資料や書籍を読み込んだ結果、やはり介護保険制度の基本理念などに繋がるほどの影響を与えたものは『新ゴールドプラン』でした。
ただ、この時期って、内閣が不安定だったりと政治が揺れている状況で、きっと政治力がスムーズに機能しない部分があったと思うのです。
それでも、これだけのものをまとめ、制度を開始させたというのは、改めてすごいことだなぁと思いました。
あ、ちなみに、新ゴールドプランで掲げた基本理念は『全ての高齢者が心身の障害を持つ場合でも尊厳を保ち、自立して高齢期を過ごすことのできる社会を実現していくため、高齢期最大の不安要因である介護について、介護サービスを必要とする人誰もが、自立に必要なサービスを身近に手に入れることのできる体制を構築する』となっています。
私は何か疑問に感じることがあった時は、歴史(なぜそうなったのかと時代背景)を調べて、そこから妄想を膨らませるのですが、今日は存分に楽しむことができました。
まだまだ整理しながら学ぶことはたくさんありそうなので、これからしばらくの間は介護保険制度の背景と変革を深追いしていきたいと思います☆
訪問をありがとうございます。
今日は夜にケアマネ倶楽部という有志の勉強会打ち合わせがあったのですが、私がうまくZOOMに入れず結局不参加になりました。
隣では今も会議を行っているのですが、わざわざ誰かと画面を共有して出席するほどの意見はないため、今回は欠席しちゃいました(いつも頑張っている方々には感謝感謝です)。
あ、ケアマネ倶楽部とは、もともと環介護センターで区内の事業所に声をかけ、自主勉強会という形の有志勉強会を行っていたのですが、職員が増えたことをきっかけに、『ケアマネ倶楽部』という形でリニューアルしたものです。
今では、私以外のメンバーが主体となり定期的に自主勉強会を開催しています。
さて、今日は昨日行った布マスクコアメンバーでの話し合いの内容について書きます。
布マスク製作は、ちょうど1年前の2月にダイヤモンドプリンセス号下船のニュースが流れた時、先々不織布マスクは品薄になるだろうなと考えた為、地域活動仲間にお願いして始めた、一般社団法人の活動です。
その後、不織布マスクは普及したものの、『優しさのおすそ分け』という形で活動は続けており、今では1万枚以上の布マスクを製作し、区内で無償配布しています。
先月、ちょうど布マスクづくりが1年を迎えた為、初期メンバーでこれからの活動をどうするかについて、話し合ったのです。
議題は2つです。
『今後、布マスク製作は続けるかどうか?』と『続ける場合はどのような目的で活動を進めていくか?』です。
最初の布マスク製作については、『不織布マスクと布マスクの併用は感染防止効果が高くなるから』とか『せっかく集まった良いメンバーとの関係をこれからも継続したいから』などの意見が出て、満場一致で今後も活動を継続するという意見でまとまりました。
そして、もう1つの議題である『目的と提供方法』ですが、今回は私から提案したのは、『従来の布マスク配布を行いつつ、オリンピック・パラリンピックが開催が決まった場合は、そこに向けて布マスク製作をしませんか?』ということです。
江東区は『人情のまち』と言われており、下町ならではの人情味あふれる方がたくさんいます。
同時に、オリパラ開催場所をたくさん持っています。
個人的には昔からオリパラの開催自体に疑問を感じてはいるし、まだ開催するかも分かりませんが、やると決まった時には自身の意見はいったん引っ込めて、『地域の特性や良さを外部からきた方々に知っていただきながら、一人でも多くの人に江東区を好きになってもらえるような活動をしませんか』と提案したのです。
具体的には、オリパラをきっかけに当区に来た旅行者をターゲットに、観光地や飲食店に布マスクを置かせてもらうことで『優しさの伝播活動』を行うのです。
また、単に『無料で布マスクがもらえてラッキー』で終わらないよう、製作者の想いをまとめたものを添付し渡すことや、布マスク配布を通じて、旅行者と地域の観光地やお店が交流の機会を持つことができれば、江東区を訪れるリピーターは増えるかもしれない。
旅行者のリピーターが増えれば、まち全体が活性化し、まち全体が活性化すれば納税額も増え福祉予算も増える・・・かもしれにというわけです。
何よりも、『優しさやお互いさま伝播活動』を2年目だからこそ、地域限定で行うのではなく、オリパラをきっかけに社会全体に対して行い、優しい社会になればよいという想いがあります。
そんな私のぶっ飛んだ意見に『いいねいいね』と言ってくれ、更にアイデアを膨らませてくれる仲間たち。
本当に、人とひとの交わりの中で育まれる力って偉大だなぁと実感します。
そして、活動は継続性が重要ですが、何のために自分達は活動を行うかの目的(大義名分)は大切だよなぁ、と、改めて実感しました。
江東区は本当に人情のまちです☆
ぜひ、皆さまも機会があったら江東区に遊びに来て、地域の人やお店を体験してください♪
訪問をありがとうございます。
今日は、午前中に地域仲間が来所し地域活動をするところにお邪魔させていただき、午後は事務作業をしつつ、夜は中小企業家同友会の例会準備に参加をさせていただきました。
事業経営のことを考えると勇気がいりましたが、思い切ってケアマネジャー業務を最小限に抑え、地域活動に舵切りしたことは間違いではなかったと実感している今日この頃。
同時に、しっかりと事業を運営してくれ、環境をつくってくれている仲間に感謝の気持ちを実感しました。
さて、今日は先週末に更新した『知識と技術と倫理観』の倫理観、職業倫理について考えたいと思います。
そもそも『倫理って何だよ』と思われる方もおられるかもしれませんが、倫理とは『倫(ひとの和)と理(ことわり)』と、読んで字のごとく『仲間間での決まり事・守るべき秩序』を指し、社会生活を送る中で、日常生活の中で身に着ける姿勢や規範のことを言います。
一方、職業倫理とは、『各分野の専門職固有の自律的行動規範』を指します。
専門職の領域は一般人には分かりにくく、不正を起こしたとしてもそれを見抜くことは困難です。
だからこそ、専門職は自身の職業の中で『規範的行動』を定め、その規範に則って業務を遂行することが求められているというわけです(それがベースにある為、社会的に専門職として認知されるわけです)。
ただ、この倫理には一つ問題があります。
それは『自律的な規範である』ということです。
つまり、倫理には強制力がないため、各人が『自分の判断で倫理を守っていても守っていなくても罰則はない』ということです。
それを補完する形で制定されているのが、倫理を明文化し守らなければ罰則とセットにして表記してある『法』になります。
各人の自律的規範的行動に委ねつつ、社会で『これだけは守らないとダメだよね』という部分を法令化するということなのです。
倫理で制御しきれない部分をカバーする役割を担っているのですね。
とはいえ、法令で完ぺきに守るべき規範を網羅することは困難なため、そこは各人の『自律的規範』に委ねているわけで。
※ちなみに、法令とは、法律(国会制定)・政令(内閣制定)・省令(担当大臣制定)の3つを含む概念のことを言います。
このように、倫理と法令はお互いに補完し合う役割を担っていて、倫理が低下すれば法令は厳しくなります。
まとめると、職業を含む倫理というのは社会的秩序を守るための予防的役割を果たすものであり、それは個々人の自律的遵守によって機能し、法は起こった出来事に対する後追いのような対処的役割を果たします。
このことを理解すると、介護保険制度が行う3年に1回の改正内容は、過去の『職業倫理から外れた行動』に対する規制をされていることもわかっていただけると思います。
そう考えると、『ルール(法)にないからやってもいい』『法を順守しているからそれで良い』という考えは良くなくて、社会に認められた専門職として『職業倫理』に基づいて行動することが、いかに重要であるかはご理解いただけたかと思います。
・・・ってか、今、
こ ん な に 熱 く 語 る 私 は 、 何 者 だ よ
って思っちゃいました。
いや、何ものなんでしょうね。
だれか教えてください☆
訪問をありがとうございます。
今日は3つの嬉しいことがありました。
1つは後ほど記載するとして、2つ目は当社職員が担当終了後にご家族から『母のケアマネジャーがあなたで良かった。母の介護で関わりながら、私たち家族のサポートも皆さんしてくださっていたことを、改めて実感した』と言ってもらえたこと、3つ目は、開業以来の友人とじっくりこれからの社会や介護について意見交換ができたことです。
人とひとの関わりが優しさや元気をもらうということ、そのことを実感した一日でした。
・・・というわけで、今日は嬉しかったことの1つ目の話である『障がい者就労継続支援B型施設との交流』について書かせてください。
そもそもの発端は、一般社団要人の理事仲間であるOさんが、『加藤さん、中央区にすごくいい感じの就労支援型レストランを見つけたから、ランチを一緒に摂ろうよ』と誘われたことがきっかけです。
数年前から、障がい者支援の知人と関わりを持っていたため、喜んでそのお誘いに乗りました。
・・・で、Oさんに連れられ、混んでいる時間を外してのランチ訪問をしてきました。
このレストランは、看板や壁などに『就労継続支援B型施設』等を掲げていません。
築地駅近くのオフィス街にあり、他の飲食店と同じようなスタイルで経営をしています。
『なんでここが就労支援型レストランだと分かったの?』とOさんに聞くと、『俺の引きの強さだね』と笑っていましたが、外見からは全く分からないつくりになっています(日中は就労支援として営業をしており、夜は別の経営者がお店を経営していると聞き納得しました)。
そして、味は『とてもおいしい』!!!
メニューは3種類なのですが、サラダとメインメニューとドリンクとクッキーがついていて700円という破格のお値段。
地域企業のサラリーマンが食べにきていて、ここも普通の飲食店と変わりがありません。
そして、食事後、施設の所長であるNさんに施設の見学をさせていただきながら、じっくりと話をさせていただきました。
この就労継続支援B型施設は、『障がい者支援』であることを前面に出さずに活動をしているとのこと。
その想いは、『地域の中で、障がい者支援ありきでの存在にはならないようにしたかったから』と話されていました。
『当たり前に地域になじむためには、“障がい者就労支援の施設である飲食店”ではなく、地域の飲食店として参入して、お店を気に入ってもらった後に、通う中で“障がい者継続就労支援”ということを理解してもらうことが大切だと思っています』とNさんは話します。
この気持ち、私はとてもよく理解することができました。
高齢者で言えば、『認知症のAさん』ではなく『Aさんは認知症がある』と捉えてほしいという想いと似ていると感じたからです。
障がい有無から地域と関わりを持つのではなく、まずは個人として地域に入り、その交流の中で障がいを理解してもらい、お互いが上手にWinWinでいける関係を構築したい。
そう話すNさんの心意気が、とてもよく伝わってきました。
そして、同時に勉強になった部分としては、『地域の企業などと協力してモノづくりに励む』という姿勢です。
この就労支援では、飲食店業務の他、犬用クッキーの製造・販売、受託の軽作業などを扱っています。
さらに、今春には、人用のクッキー販売や、ブランドを創るような取り組みもしていきたいと話をされていました。
その際には、地域のものづくり企業などと協働しながらブランドを確立していくことを描いているのです。
その手法が、とても上手で。
例えば、ブランドTシャツを創るにしても、地域のTシャツ製造の業者さんにプリントを依頼するとか、地域の企業と協力して事業を進めていくという心意気で取り組もうとしている姿がよくわかり、『地域とともに生きる』『これが本当の意味での地域共生社会だよなぁ』ということを実感しました。
ことさらに『障がい者』を出すのではなく、『障がい者就労支援の商品A』ではなく『Aは障がい者就労支援の商品なんだね』というように、当たり前に企業として当たり前に地域密着で取り組もうとする姿勢と行動に感銘した次第です。
また、障がい者就労支援の課題についても話を聴くことができました。
3年前の改定で、就労支援の報酬変更があったようですが、この改定が『結果的に就労支援の利用を狭める内容』になっているとの話を受けました。
『月の平均賃金に応じた報酬に変更になったので、これでは週1~2日の就労を新規で受け入れることが難しくなってしまったのです』とNさんは話をされます。
せめて時給計算なら良かったのだけど、就労合計時間での報酬計算では、比較的高い就労率の方を受け入れる体制にしないと、報酬が激減になる為法人としての運営も厳しくなる。
この変更により、『ゆっくり時間をかけて障がい者が雇用に慣れていく』というスタイルを取ることが困難になり、障がい者にとっても悩ましい状態になっているとのことでした。
この辺りの課題は、私たち高齢者支援では気づかない視点ですよね。
他、話をしながら、共生社会に向けての取り組みで、『現状は就労支援と一般企業の就労の併用は認められていないけど、これが認められるようになったら、障がい者はもっと自分に合った形での活躍の機会が持てるよね』とか、『行政や相談窓口を通じて就労支援に繋がるのも良いけど、地域住民や地域の活動団体とも繋がって、地域住民や団体と行政と就労支援先と地域企業とで繋がり、健康な人も障がいがある人も子どももみんなで優しさを循環させながら発展できたらよいよね』という話をしました。
その話をしている時のNさんの表情がとても素敵で、『あぁ、本当に長年障がい者支援に関わり、本気で共生社会に向けて熱い思いを具現化しようと頑張っているんだなぁ』ということを実感しました。
そして、素晴らしい出会いの機会を作ってくれOさんに、改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。
同時に、いつか区を跨いで、お互いに同じ想いを抱く専門職として、『対話から始めよう』にも参加いただきたいと思いました。
個別ケアマネジャー業務をする中では、なかなか気づかなかった地域資源。
今、個々の活動を知ることでその想いや行動を理解できるからこそ、それを地域に向けてうまく発信していきたいと、改めて思いました。
皆さんの地域では、熱い思いで活躍されている方々は繋がっていますか?