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2014-06-06 22:00:00

訪問をありがとうございます。

今日は、聞く力についての話はお休みして、私の考えている居宅介護支援事業所について説明をさせていただきます^^

思いっきり偏見に満ちた内容になるかもしれませんので、興味のない方は飛ばしてくださいね。

 

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さて。

平成12年から介護保険が始まりましたが、その方向性・現在の社会情勢も大きく変化しています。

現在、居宅介護支援事業所の9割近くが併設事業所ってご存知な方も多いと思います。

また、単独の居宅介護支援事業所で頑張っておられる方々の8割以上が人員が1人~2人で頑張っている現状があります。

(併設の事業所でもそのくらいの人数で頑張っているところが多いですよね)

 

一方で、国の方針は『地域包括ケアシステム』という形に変わりました。

それにより、今までは『ご利用者の状態を課題分析し、住み慣れた地域でその人らしい生活を送るよう支援する』とされていたものが、『支援の優先順位は自助→互助→共助→公助の順で、介護保険ありきの支援ではなく、地域の力を最大限活かすように』となりました。

これは介護保険事業計画の第9期(今は第5期)まで続くと言われています。

これは今後の少子高齢化を見越して、『住み慣れた地域で過ごす』ためには地域の実情を踏まえた支援を効果的に提供する仕組みが必要であること、優先順位を変えないと介護保険のみでの支援で介護を支えることは財源的に厳しくなっていることが背景にあり、目的となっていると思います。

しかし現状はどうでしょう?

 

併設事業所は、法人が『ケアマネジャーは併設サービスに利用者を誘導してくれる存在』と思っているところが多くあります。

また、ケアマネジャー自身もそれを認めて『会社が言うんだから仕方がない』と自社誘導をしている現状もあります。(皆が、ではないですよ)

キツイ言い方をしてしまえば、社会全体を考えないで、自己の利益に走ってしまう現状が、介護業界にとって、今一番の課題なのではないだろうか?と私は考えました。

また、自社に繋ぐことが前提で支援を進めていくと、地域のインフォーマルを活用しようとか、ご利用者の持っている力をどうやったら引き出せるか?といった視点に立ちにくいと思います。

それって、ケアマネジャーとしてはどうなのだろう?と考えたことがきっかけです。

 

当時の私は(今よりは)若かったので、40歳までに経験できることは何でも経験し、色々なものを見て、ご利用者の自立支援に繋がるケアマネジメントを実践できる居宅介護支援事業所を、ケアマネジャーが働きやすい環境を確保できる居宅介護支援事業所を創ろうと考えていました。

 

そして、地域包括ケアシステムに転換したことを受け、その年齢には達していないけど、今までのスキルを活かして夢を叶えるために行動に移そうと決めました。

 

併設事業所に『付随』という形ではなく、一つの事業として運営できる形を創る。

その中で、職員一人ひとりに合った働き方を実践できる環境を創りたいと考えています。

 

因みに目標は1事業所10名のケアマネジャーを置くことです。

同じケアマネジャーの資格を持っていても、基礎資格、勉強してきた環境で個々のスキルは違うと思います。

それを最大限活かして、認知症のご利用者には認知症に強いケアマネジャーを、医療依存度の高いご利用者には医療知識に長けている職員を・・・と言うように、各職員の強みを最大限活かした働き方の実践を行うことが目標です。

そして、その経過をここに記載することで、少しでも多くのケアマネジャーの方が、自身の働き方を考えていただくきっかけになったら良いな、と思っています。

 

企業のせい・制度のせいと言ってしまうことは簡単ですが、そのことを嘆いていても課題が解決されるわけではありません。

現在の状況を踏まえて、『いかに行動するか?』が大切だと思います。

 

併設の事業所も良いところはたくさんあります。

大切なことは、社会全体をみて、介護保険の制度・今後の人口推移から『今、自分にできる事は何か?』『どういう立ち位置に居て、求められていることは何か?』を一人ひとりが考えて行動していく事だと思っています。

 

出来ない理由を考えるより、出来る方法を考え実践する♪

 

自分の仕事に誇りをもって行えるよう、今一度自らの働き方を考えるきっかけになっていただけたらと思います。


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