インフォメーション

2015-11-30 19:55:00

訪問をありがとうございます。

 

今日は、初回訪問時のアセスメントについて書いてみます。

 

 

 

初回訪問時って、信頼関係を構築しないといけないわ、契約はあるわ、介護保険を含めた情報提供・説明はしなくてはいけないわ、おまけに、23項目を網羅したアセスメントを取らなくてはいけないわで、やることが盛りだくさんです。

 

これらを、1時間を目安に終わらせるって言うと、慣れるまでは本当に大変だと思います。

 

 

契約や情報提供については、どうしても外せない部分な為、時間をいただくことは致し方ないとして、端折れる短縮できる部分って『アセスメント』と『信頼関係の構築』だと思うのです。

 

その中で、今回はアセスメントについて書いてみようと思います。

 

とはいえ、これは私のやり方なので、参考程度にお読みいただけたら幸いです。

 

 

 

初回のアセスメントを行う前に、もし事前情報を紹介者よりいただいている場合は、それを自分のアセスメントシートに転記します。

 

これがあれば、アセスメントはかなり負担が減ります。

 

また、私の中では、『必ず確認しないといけないこと』と『確認した方が良いこと』に分けます。

 

 

初回の場合は、『介護保険の申請を行ったきっかけ』を出だしとして、会話を始めることが多いです。

 

まずは、相手の求めていること・期待していることを確認するのです。

 

そして、『〜ができない』という表現をされた時には、現在どう対応しているのか?それをどのようにしたいのかを確認します。

 

いわゆる『本人が抱えている課題』と『現状』のギャップを把握すると同時に、それを転換して『目標』を確認してしまいます。

 

(あ、サービス種別を聞くのではなく、動作レベルを確認します)

 

 

話を聴きながら、頭の中で必要な支援を複数思い浮かべ、複数の(ここ大事!)情報提供をします。

 

情報提供は、現在介護保険の優先順位である、『自助・互助・共助』の順での提案です。

 

その上で、ご利用者にどんな支援を受けたら、効果的に意向を叶えられるかを選択していただきます。

 

そして、サービス種別が決まったら、どんな事業所が良いかを、質問を重ねながら絞っていきます。

 

通所介護であれば、事業所規模や自宅からの距離、提供時間、通所介護に求めていること(レクとか機能訓練とか)etc。

 

インタビューしながら、事業所のマッチングをして、最終的に3つくらいに絞って、ご本人に提案します。

 

 

 

 

このように、相手の期待していることを叶えた後に、私はアセスメントに入ります。

 

因みにここからは、機械的に確認する部分が多いです。

 

サクサクと行きます。

 

 

アセスメント内容については、最初に挙げたとおり、『必ず確認しないといけないこと』と『確認した方が良いこと』に分けて質問を行います。

 

 

『必ず聞かなければならないこと』は、平たく言うと、認定調査や主治医意見書に記載されていない項目です。

 

具体的には、『主訴・家族歴(緊急連絡先含)・生活状況(生活歴・経済も含)・主訴・居住環境・受診や服薬情報・1日の流れ』です。

 

 

介護保険の認定情報は介護保険証を確認すれば良いし、認定調査で知ることができるものは、確認する優先順位として低いです。

 

ADLやIADLについては、本人が課題と感じている部分を押さえておけば、後は認定調査からでも引っ張り出せます。

 

 

 

他、余談になりますが、私はご利用者やご家族と面接の中で信頼関係を構築する際の小手先技として、『相手にテンションと口調を合わせる』ということをします。

 

早口な方には、早口で。

 

ゆっくりな口調の方にはゆっくりと。

 

感覚で話す方には感覚で伝えます。

 

 

 

人って、自分と同じテンポで話をされると、聞きやすいのですよね。

 

良かったら、ぜひお試しください。

 

 

 

そして、一番大切なこと。

 

それは、『最初と最後の挨拶は90度のお辞儀を丁寧に行う』ことと、『今後の流れを伝えること』。

 

これが出来るだけで、ご利用者は今後の流れに対して不安がなくなると同時に、『しっかりした』イメージを持たれます。

 

たかがお辞儀。されどお辞儀。

 

最初と最後のけじめをつけられるって、大切な配慮の一つだと思います。


2015-11-29 23:46:00

訪問をありがとうございます。

 

 

 

先週末は、ある施設を訪問し、『虐待』についての講義をさせていただきました。

 

 

36名の職員さんにご参加いただきましたが、前向きで真剣な姿勢に私の方が元気をいただきました。

 

 

 

最初に虐待に関してのYes/Noチェックをしていただき、その後、虐待の定義・種類・通報義務・要因や背景・発見後の対応などについて、レジュメをもとに説明させていただきました。

 

その上で、私が考える『良いケアを提供するために何が必要か』を話しました。

 

そして、グループで『目指す施設や介護について』を話し合い、発表してもらいました。

 

最後は、個の尊厳を理解してもらいたくて、ある手記を施設長さんに読んでいただき終了しました。

 

 

 

以前にも書きましたが、私は『虐待防止のために』の視点で考えることは批判的です。

 

そうではなくて、『良い施設を目指した結果、虐待など起きないよ』という方が、職員の皆さんも前向きにケアに向かうことができると思うのです。

 

そのことを伝えられただけでも、良かったな、と思っています。

 

一人でも多くの職員さんが、何かを感じて、今後のケアに役立っていただけたら幸いです。

 

 

 

最後に。

 

施設の職員さんの真摯な姿勢と、グループワークを通じてチームワークが上手に取れている姿に感動した私です。

 

ケアを提供する上で様々な課題はあるでしょうが、この施設は、何があっても、その都度皆で考えながら乗り越えることができるだろうな、と思いました。


2015-11-25 21:19:00

訪問をありがとうございます。

 

 

今日は寒かったですね。

 

完全防寒で出勤しましたが、それでも寒いと感じたのは、私だけでしょうか?

 

 

 

さて。

 

突然ですが、皆さんは人に何かを伝える力に自信がありますか?

 

日々、対人援助をしていると、様々な思いに駆られることも多いと思います。

 

ご自身の気持ちはもちろん、ご利用者やご家族、事業者の声を的確に伝えることはできていますか?

 

 

 

私は昔、言語化することが苦手でした。

 

 

感覚で掴んだことを思いつくままに言葉に出していたので、話が相手に伝わりにくいこともしばしば(しょっちゅう?)ありました。

 

それでも特に困ることがなかったので、言語力をつけようなんて考えもしませんでした。

 

せいぜい話の上手な方と会った時に、『あの人は説明が上手だなぁ』とか、『うまい伝え方をするなぁ』とかぼんやり思う程度で、自分の言語力については振り返ることもありませんでした。

 

 

そんな中、誰かの本で書いてあった一言で意識が変わったのです。

 

そこに書いてあった一言。

 

 

 

『まとまった話とは、まとめた話である』

 

 

 

これを読んだ時に、目が覚めました。

 

 

話の上手な人は、決して初めから話が得意だったわけではなく、『どうやったら相手にわかりやすく伝えることができるか?』を考えながらコミュニケーションをとった結果、話が上手になったのだということに気がつきました。

 

これって、ものすごい配慮ですよね。

 

 

 

それから10数年、『どうやったら相手に的確に内容を伝えることができるだろう』と意識しながら、話をするようになりました。

 

また、本や通達などを読む際に、言葉の言い回しなども気にしながら読むようにしていました。

 

 

意識をすると不思議なもので、それなりにまとまった話ができるようになるのです。

 

 

また、書類を扱うケアマネジャーとして、文章で簡潔に相手に言いたいことを伝えるにはどうしたら良いか?を考え、7年前より、あるサイトでブログを書くようにしました。

 

 

これを繰り返すことで、今では少しは言語力・文章力が上がったかな?と自負しております。

 

あ、上がったといっても、この程度ですがσ^_^;

 

 

 

どんなことでもそうですが、何かを習得するのには時間がかかるものですね。

 

 

もし、『私、人に何かを伝えることが苦手かも』という方がおられたら、『話をまとめる』ことから意識してみるのもよいかもしれませんね。


2015-11-24 21:56:00

訪問をありがとうございます。

 

 

 

今日は『ケアマネジャーを紡ぐ会』の活動がありました。

 

 

この会は、今年9月に法人として立ち上げたのですが、私は会長である宮﨑さんの想いに共感してお手伝いをさせていただいています。

 

 

 

ケアマネジャーは、本来相談業務が主な役割なのに、書類に追われてご利用者と向かい合う時間が少なくなっている。

 

さらに、地域包括ケアシステムに向けて、まちのことまで考えるなんてできない。

 

残業しないと終わることのできない業務量は妥当ではない。

 

であるならば、書類については徹底して効率化を図って、少しでもご利用者と向かい合う時間を確保しよう。

 

求められているまちのことも考えよう。

 

書類で完璧を目指すのではなく、相談援助のスペシャリストを目指そう、というような主張です。

 

 

 

私、これって、すごいことだと思うのです。

 

 

 

思うだけでは第三者に伝わらない。

 

 

私たちケアマネジャーは、いろんな方々からいろんな要求をされているけれど、そろそろ自分たちでその役割を声に出していいのではないか、と思っている最中に、宮﨑さんと出会いました。

 

 

『俺たちの声なんて聞いてもらえないかもしれない。だけど、何も発しなければ絶対にわかってもらえることはない。だったら、声を上げていくことから始めよう』

 

 

その言葉を実現すべく、先週末には、厚生労働省大臣が発した『書類の半減を目標に』という言葉から、ケアマネジャーの書類を見直してもらうよう、陳情書を提出しています。

 

 

月に1回はケアマネジャー向けの無料セミナーを開催しています。

 

 

それ以外にも、様々なセミナーを各地で開催して、自分の持っている『効率化に関する手法』を惜しみなく伝える姿を見ていると、『この人は本気で、本来のケアマネジャーの役割を確立したいんだなぁ』と思います。

 

そういう人を見ると、元気をもらいますね。

 

 

興味のある方は、ぜひ、『ケアマネジャーを紡ぐ会』を検索してみてください。

 

 

そして、少しでも損得や利権抜きの会があるんだということを知っていただけたら幸いです。


2015-11-23 13:02:00

訪問をありがとうございます。

 

 

 

昨日は、国際フォーラムで行われた『介護のコト体験フェア』に参加してきました。

 

 

東京都介護支援専門員研究協議会でケアマネジャーの業務を知ってもらおうと、寸劇を行ったのですが、そのナレーションをさせていただきました

 

 

いつものごとく一夜漬けでの参加でしたが、他の方々がとても上手に演技をされていたため、無事に終了。

(いや、私は最後に間違えてしまいました。すみません)

 

 

いやぁ、ケアマネジャーって役者にならなければならないこともありますが、皆さんの役者っぷりには感動すると同時に、来年、私はここにいてはいけないと、改めて感じました。

 

 

そしてその後、様々な団体の行っている出展を見て回りましたが、皆さん、頑張っておられるなぁ〜、と感じました。

 

 

介護福祉士会の皆さんは、複数のブースで介護技術についてのデモンストレーションを行ったり、それぞれの団体が、介護を知ってもらおうと頑張っておられました。

 

 

入場者数等、期待値に対しての結果はわかりませんが、こういうフェアに参加したことで、様々な団体の取り組みを知ることができました。

 

 

 

来年は、普通に見学者として参加させていただきたいと思います。


1 2 3 4