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ベートーヴェン 交響曲 第6番 そして ドヴォジャーク 交響曲 第5番
京都三大学合同交響楽団のサブメインとして
ベートーヴェンの交響曲第6番ヘ長調「田園」が決まった。
陵水フィルハーモニー管弦楽団のメインとして
ドヴォジャークの交響曲第5番ヘ長調が決まった。
二つのオーケストラのプログラムは、全体的にも美しいけれど、
特に上記2曲に取り組めることは嬉しい。
「田園」は訳があって、ブライトコプフではなく、ベーレンライターを使う。
問題は、ドヴォジャークの2作品、交響曲第5番と交響的変奏曲。
これは初めて振る曲となり、まずはスコアの入手から始める事となる。
資料が少なくて、勉強開始までに時間がかかりそう。
実は、ここにきてマーラー4番の勉強が重くのしかかってきているのがわかる・・・
音符でも文字でも記されていない、演奏に不可欠な「最も大切なこと」が見え始めてきたからだと思う。
天才の作品に対し、今は畏怖の念しかない。
がんばろう!
マーラーの交響曲第9番
どうかしちゃったのかもしれない・・・
マーラーの9番が聴きたくてたまらず。
家にあるCDを立て続けに聴いた。
しかも聴きたいCDも数枚買い聴いた。
その中で最も感動したのが、
ヴァーツラフ・ノイマン指揮、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏。
素晴らしいと分かっていても聴かないものもある。
レナード・バーンスタインだ。
バーンスタインの音楽に惹きこまれると、
あまりに個性的で魅力的で他を受け入れられなくなる。
すべての表現をまねしたくなる。
自分の存在が消えてしまう。
ブラームスがそうだった・・・
ロブロ・フォン・マタチッチ指揮、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の
ブルックナーの7番を聴いた時も、
その、あまりも美しさに涙がとまらなかった。
音楽史上でチェコという国がいかに重要な役割を果たしてきたか、
改めて考えている。
プラハやブルノの人達のモーツァルトに対する愛情は、
計り知れないものがあるし・・
マーラーは、モラヴィアとボヘミアの中間に位置するカリシュトで生まれ、
イーフラヴァで彼の音楽の母体となるものを育んだ。
そこにマーラーの音楽の原点があるのだと思う。
キリスト教とユダヤ教が平和に共存していたと書かれている・
ユダヤとドイツとチェコの文化の融合から・・・
モラヴィア民謡と軍隊の兵舎から聴こえる音楽など・・・
今回特に気付かされたのが
チェコの文化がマーラーの音楽の根底を流れている・・ということ。
「ふるさと」だということだ。
マーラーにおぼれ死にそうになったとき、
オイゲン・ヨッフム指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の
ブルックナーの5番を聴いて、心の平安をとり戻した。
マーラーの9番はしばらく聴かないほうがよさそう。
和み交響楽団と共に、第4番を磨いていく・・・
感動的な音楽の創造を目指す・・・
僕たちの、唯一無二のマーラーを表現する・・・
その時間こそが自分にとって、最高のマーラーの時間であるはず。
不思議なことに、今使っている、
マーラー協会の9番、ウニヴェルザールのスコアを入手したのが
どこだったか、いつだったか
思い出せない。
1998年校訂版。
表紙に鉛筆で、685ー、と書いてある。
おそらく値段だと思うけれど、
シリングかもしれない。
シリングだとしたら、ユーロに切り替わる直前のウィーン、
ドブリンガーで買ったのだと思う。
「いつの日か指揮できますように」との祈りを込めて買ったのだと思う。