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2023 / 06 / 06
20:47

モーツァルトの美しさは言葉にできない。

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今朝はモーツァルトを聴こう・・と決めた。

陵水フィルの第11回目の演奏会のオープニングが

「フィガロの結婚」序曲に決まったことがひとつのきっかけ。

ネヴィル・マリナー指揮、

アカデミー・オヴ・セントマーティン・イン・ザ・フィールズの演奏を聴く。

このテンポがいい。ちょうどいい。

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もう一つのきっかけは映画「ショーシャンクの空に」のなかで

「フィガロの結婚」の”手紙の二重唱”が使われていて、

その場面が実に感動的だったこと。

エンディングロールで確認したのだけれど、この演奏は、

カール・ベーム指揮 ベルリン・ドイツ・オペラの演奏で、

スザンナが、エディット・マティス

伯爵夫人が、ダンドゥラ・ヤノヴィッツ

今朝聴いたのは

ブルーノ・ヴァルター指揮、コロンビア交響楽団の演奏で、

交響曲 第40番 ト短調 k.550

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これが、本当にすごい演奏で

この美しさは言葉にすることができない。

最近、昔から聴いてきた演奏が、

まるで初めて聴く演奏のように新鮮で

昔の何十倍も感動することが多い。

このモーツァルトがまさにそれで、本当に本当に素晴らしい!

作品も

指揮者も

オーケストラも

最高に美しい。

幸福を感じた。

 

2023 / 06 / 02
00:16

結局マーラーのスコアを開いてしまう・・・

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これは恥ずかしい報告だが、

スコアの勉強時間がマーラーに偏っている。

マーラーの4番の魅力には抗えない。

シューマンをもっと

エルガーをもっと

ブラームスをもっと

ベートーヴェンをもっともっと学ばなければいけない。

ああ、それなのに・・・・

2023 / 05 / 28
00:18

イギリスって?

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イギリスの曲を指揮するために

イギリスの事をもっと知りたいと思う。

僕が知りたいことはそこに住んでいる人たちのこと。

そして、イギリスという土地の持つ独特の空気のようなもの。

特にイングランドのことを知りたい。

エルガーの指揮に役立つ「なにか」が欲しい。

僕の中でイギリスを想起させるものをいくつか挙げるとすると・・・

ビートルズ

ミニ・クーパー

パブ

マザー・グース

シェイクスピア

ショーン・コネリーの007

・・・・などなど

でもぜんぜん足りない。

 

来年指揮するオーケストラの候補曲に、

エルガーの交響曲第1番が挙がってきた。

なかなか指揮する機会がやってこない名曲だけに、

もし、これに決まった場合のことを頭に巡らせて、

行ったことのない国の風情に思いを馳せている・・・・

この時点では楽しい。

確かにその場所に行けばよい・・という事ではない。

イメージすることが一番大事なんだが、

しかし全く見当違いのイメージも良くないわけだ。

 

昨年。ダグラス・リルバーンの曲の日本初演を指揮した。

ニュージーランドの作曲家だけれど、

人口の数倍の羊がいて、どこに行っても羊が草を食んでいる・・・

と聞かされて、このイメージには、

その国の人々の「のどかさ」をイメージできた貴重な情報だった。

 

グラーツにいた時、サッカーヨーロッパ選手権の試合をTVで見ていて、

「ベッキャム!」というアナウンサーの叫びが、

「おお、イギリスだー!」と感じたなあ・・・

 

 

 

 

2023 / 05 / 27
23:31

「復活」グラーツでの苦い思い出。

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和み交響楽団との定期演奏会にむけて

さらに深くマーラーの4番を勉強する毎日だが、

自作の他曲からの引用も多いことから、今日は交響曲第2番「復活」を聴いた。

クラウディオ・アッバード指揮のシカゴ交響楽団の演奏。

昔から大好きなCDである。

マーラーの指揮経験は第1番が圧倒的に多く、

国内だけではなく、ロシア、ウクライナ、ドイツ、オーストリアでも指揮をした。

次に多いのが第2番「復活」で、これは大変幸運な事である。

それで今朝は「復活」のレッスン受講時の苦い経験を思い出した。

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グラーツ芸術大学の指揮科がある建物は、ものすごく古く、

大学の本館(これはアーノンクールの親戚の邸宅を大学として使用していると聞いたが・・・)

から、少し離れたところに位置している。

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ジークハルト教授のレッスンを受け、良く振れていると褒めて頂いた後、

「一か所だけちゃんと指揮出来ていないところがあり、心配だ」と言われた。

第3楽章の中間部、トランペットのアンサンブルが天国的に美しい場所の事だ。

自覚はあったが、どうしたらいいか分からなかった。

ジークハルト教授は微笑みながら

「もっと研究しなさい」と言うだけだった。

帰国して、「復活」の本番はとてもうまくいったけれど、

あの部分はおそらく上手く振れなかったのではないかと思う。

でも今なら絶対にできる!

2023 / 05 / 15
15:51

行き方は人それぞれ、でも目指す頂きは同じ。マーラー第4交響曲に挑む和み交響楽団。

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昨日は和み交響楽団とのリハーサルだった

マーラーの第4交響曲、第3楽章の練習では、

僕の指揮がとても遅いと感じると思うけれど、

僕はこのテンポがこの楽章に相応しいと思うので、

覚悟して欲しい、とお願いした。

自分の気持ちとオーケストラの気持ちをすり合わせるのは難しい。

試行錯誤も多々あり、

命令と服従ではなく、もちろん妥協でもなく、

表現の行きつくところを「頂点」を完全に一致させたい。

このプロセスこそ「音楽」・・こんなに楽しい時間はないと思う。

3楽章のリハーサル終盤では、完全なる頂点が見えたように感じたが・・

とにかく、いい時間だった・・・

僕はハイになってしまって、

練習後、団員さんと飲みに行きたかったが、

そんな雰囲気はなかったなあ・・・

すごく集中してくれたのだと思う。

みんな笑顔だったけれどかなり疲れたように見えた。

でも、ほんとうにいい演奏ができそうである。

こうご期待!

 

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