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2023 / 05 / 27
23:31
「復活」グラーツでの苦い思い出。
和み交響楽団との定期演奏会にむけて
さらに深くマーラーの4番を勉強する毎日だが、
自作の他曲からの引用も多いことから、今日は交響曲第2番「復活」を聴いた。
クラウディオ・アッバード指揮のシカゴ交響楽団の演奏。
昔から大好きなCDである。
マーラーの指揮経験は第1番が圧倒的に多く、
国内だけではなく、ロシア、ウクライナ、ドイツ、オーストリアでも指揮をした。
次に多いのが第2番「復活」で、これは大変幸運な事である。
それで今朝は「復活」のレッスン受講時の苦い経験を思い出した。
グラーツ芸術大学の指揮科がある建物は、ものすごく古く、
大学の本館(これはアーノンクールの親戚の邸宅を大学として使用していると聞いたが・・・)
から、少し離れたところに位置している。
ジークハルト教授のレッスンを受け、良く振れていると褒めて頂いた後、
「一か所だけちゃんと指揮出来ていないところがあり、心配だ」と言われた。
第3楽章の中間部、トランペットのアンサンブルが天国的に美しい場所の事だ。
自覚はあったが、どうしたらいいか分からなかった。
ジークハルト教授は微笑みながら
「もっと研究しなさい」と言うだけだった。
帰国して、「復活」の本番はとてもうまくいったけれど、
あの部分はおそらく上手く振れなかったのではないかと思う。
でも今なら絶対にできる!