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2023 / 03 / 14
08:20

マーラーの交響曲第9番

どうかしちゃったのかもしれない・・・

マーラーの9番が聴きたくてたまらず。

家にあるCDを立て続けに聴いた。

しかも聴きたいCDも数枚買い聴いた。

その中で最も感動したのが、

ヴァーツラフ・ノイマン指揮、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏。

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素晴らしいと分かっていても聴かないものもある。

レナード・バーンスタインだ。

バーンスタインの音楽に惹きこまれると、

あまりに個性的で魅力的で他を受け入れられなくなる。

すべての表現をまねしたくなる。

自分の存在が消えてしまう。

ブラームスがそうだった・・・

 

ロブロ・フォン・マタチッチ指揮、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の

ブルックナーの7番を聴いた時も、

その、あまりも美しさに涙がとまらなかった。

 matacic-1.jpg

音楽史上でチェコという国がいかに重要な役割を果たしてきたか、

改めて考えている。

プラハやブルノの人達のモーツァルトに対する愛情は、

計り知れないものがあるし・・

 

マーラーは、モラヴィアとボヘミアの中間に位置するカリシュトで生まれ、

イーフラヴァで彼の音楽の母体となるものを育んだ。

そこにマーラーの音楽の原点があるのだと思う。

キリスト教とユダヤ教が平和に共存していたと書かれている・

ユダヤとドイツとチェコの文化の融合から・・・

モラヴィア民謡と軍隊の兵舎から聴こえる音楽など・・・

 

今回特に気付かされたのが

チェコの文化がマーラーの音楽の根底を流れている・・ということ。

「ふるさと」だということだ。

 

マーラーにおぼれ死にそうになったとき、

オイゲン・ヨッフム指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の

ブルックナーの5番を聴いて、心の平安をとり戻した。

 

マーラーの9番はしばらく聴かないほうがよさそう。

和み交響楽団と共に、第4番を磨いていく・・・

感動的な音楽の創造を目指す・・・

僕たちの、唯一無二のマーラーを表現する・・・

その時間こそが自分にとって、最高のマーラーの時間であるはず。

 

不思議なことに、今使っている、

マーラー協会の9番、ウニヴェルザールのスコアを入手したのが

どこだったか、いつだったか

思い出せない。

1998年校訂版。

表紙に鉛筆で、685ー、と書いてある。

おそらく値段だと思うけれど、

シリングかもしれない。

シリングだとしたら、ユーロに切り替わる直前のウィーン、

ドブリンガーで買ったのだと思う。

「いつの日か指揮できますように」との祈りを込めて買ったのだと思う。

 

 

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