指揮者 藏野雅彦の京都漂泊

でも、できることをやる。

旋律と和音と歌詞の根幹と予想されるラインを写譜してみた。

こわれたパイロットの写譜用万年筆をつけぺんの様にして使う。

ドイツ語の持つ抑揚を失わないように書かれた旋律は不規則な変拍子となる。

聴いている分には自然だが、大胆な転調が行われる。

曲の構成はだいたい理解できたが、この曲の素晴らしさはもっと違うところからきている。

「黄昏」の色彩を感じる。

どうやら、歌詞と和音進行は「復活」と深いところで繋がっている。

和み交響楽団の筒井君からのメールに

大好きなブラームスのヴァイオリンソナタを聴きながら・・

と書いてあったので、

久々に僕も聴いてみたくなった。

僕は、シェリングとルービンシュタインのCDしか持っていないので、

これまで幾度となく聴いてきたはずの第1番を聴き始めた。

すると、まるで初めて聴いた曲のように新鮮で、

初めて聴いた演奏のように、これまでにはない大きな感動に包まれた。

ブラームスを知っている、なんて言ってはいけないな、と思った。

言ってないけど・・・・

長く生きたからわかることもあるのかなあ。

最近愛用している

JVCKENWOODのワイヤレスステレオヘッドセットがいいのかもしれない・・ 

でも最も重要なことは

ブラームスのヴァイオリンソナタ第1番は最高に素晴らしい音楽だ、ということ。