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2016-09-11 11:21:00

訪問をありがとうございます。

 

今日はあいにくの天候となりましたが、5ヶ月以上美容室に行っていない私は、いい加減髪を整えようと思い、美容室に行きました。

 

皆さんは、どんな1日を過ごしましたか?

 

 

 

さて。

 

本日は、ケアマネジメントとはちょっと外れますが、『業務の効率化』と『介護ロボット』について考えたいと思います。

 

これについて書き出すと、怒りの沸点の低い私は、言いたいことがたくさん溢れてきて、止まらなくなります。

 

そのため、お時間のある方のみ、お付き合いいただけたら幸いです。

 

 

 

結論から書いてしまうと、私は、過度な介護ロボット等の推進について、非常に強い危機感を覚えています。

 

確かに、ロボット・ICTの導入で、効率化や介護負担の軽減を図れることもあるでしょう。

 

ただ、残念ながら、大きな期待を望むことはできず、現在ロボットの開発にかけている費用対効果を考えた際に、明らかにコスパが悪いと思っています。

 

そして、一部の人間の利権なのか思いつきなのかわかりませんが、現場を全く理解せず、机上の空論で進める短絡的思考のために、またしても介護の未来が左右されることに、憤りを感じています。

 

ってか、このロボットに関しては、特に一部の人間(企業)の利益の為としか思えませんけどね。

 

 

 

介護ロボットの開発にどのくらいの補助金が遣われたことでしょう。

 

国は、ロボットを開発する企業に、莫大な補助金を投入しています。

 

中には、名ばかりの『介護負担軽減』マシンも知っています。

 

少し前には、介護事業者に対しても、300万円以下のロボットの導入に対し、補助金を100%出すという、何とも下らないお金の遣い方をしていました(タダでくれるならもらおうか、と事業者は思いますよね)。

 

これらは、無理やり『ロボットの導入』を介護に根付かせ、その結果、メーカーが儲かる仕組みを創ろうとしているようにしか、私には思えないのです。

 

その根拠の一つとして、補助金ばら撒き以外に挙げるとしたら、『次期介護報酬改定で、ロボットの導入をしている施設等は、人員基準を緩和する』という案を、厚労省は盛んに進めているのです。

 

その強引さは、委員から『もっと慎重に検証するべき』という声があがるほどです。

 

私は、これを読んだ時、厚労相はついに樹海に入り込んだのかと思いました。

 

 

 

思えば、確かに、20年前にもロボットと言われるものはありました。

 

20年前と書くと、遠い昔になってしまいますが、現在のロボットも理解した上で、基本的な扱い等について、そんなに大きな差はないと感じているので、恐らく、私の感じたものは、現在の介護職員も感じていると思います。

 

 

 

ロボット使用に関する弊害。

 

あれ、セットに時間がかかるのです。

 

腰痛防止等、負担の軽減が期待できるのは確かです。

 

一方で、それを悠長に使いこなす時間的余裕が、介護の現場にはないわけで。

 

私が勤務をしていた時は、寝たきりの方の身体の下にシートを敷き、ハンモックのように、シートに包まれて機械でベッドと車椅子を移乗する、というものでした。

 

施設長は職員の負担軽減で準備してくれたのでしょうが、現場では、不評で不評で。

 

結局、1フロア32名の入居者の老健でしたが、月述べ50名以上の入居者の中で、その移乗機器を使用していたのは、『1名』でした。

 

体重が80キロ以上で、完全に四肢が硬直しており、身長が180センチ近くあった大柄な方です。

 

その1名ですら、職員が2人いたら、使っていませんでした。

 

そ  ん  な  悠  長  な  ケ  ア  を  し  て  い  る  時  間  は  な  か  っ  た  か  ら  。

 

正直、ロボットの活用よりも、職員2人体制で移乗した方が、早かった記憶があります。

 

 

 

また、ロボットを導入しても、その分職員が少ないのであれば、職員の負担軽減が成されるはずがありません。

 

むしろ、上からは『ロボットを導入してやったんだから、もっと入居者に質の高いサービスを提供しろ』と言われ、現場では、そのロボットを導入したおかげで人員は減らされ、使いこなす時間・人員の余裕がなく、結果、現場での人員不足には拍車がかかり、離職率向上に繋がることになる気がするのです。

 

それに、ロボットの導入をしたら人員基準を緩和するとしても、ロボットの購入とメンテナンスで、基準緩和の浮いたお金が投資されるわけだから、施設や職員の報酬アップには繋がりませんし。

 

 

 

皆さんはどう思いますか?

 

ロボットの導入で、介護の効率化はどこまで図れると思いますか?

 

ロボットの導入で、どこまで介護職員の負担が減ると思いますか?

 

ロボットをつくる関係の企業から恩恵を受けているのは誰でしょうか?

 

今のコスパが妥当だと思いますか?

 

 

 

誰かの一部の損得で、介護業界が間違った方向に進んでしまうことを、私はとても危惧しています。

 

ロボットやICTの導入が悪いのではないのです。

 

確かに負担軽減に繋がる部分はあると思います。

 

しかし、あまりに過度な期待をしていないか?

 

机上の空論で、そこにデータを後付けするという愚行をこれ以上行うことで、返って介護職員の離職を促進する結果にならないかと思うのです。

 

 

 

私の知る範囲では、介護職員の皆さんは、限られた時間の中でありながら、忙しいを口癖にせずに、時間が本当に入居者の個別ケアをしようと取り組んでいます。

 

どうか、これ以上、彼らのモチベーションを下げるような改悪をしないでほしい。

 

社会保障が財政難になったのは、単におエライさんの見通しの甘さが原因であったわけで、そこに現場を巻き込まないでほしいと思うのです。

 

そして、ロボットは一つの手段として捉えて、同時にボディメカニクス等介護技術の指導・教育をできる体制を、無資格の職員に整えてほしいと思います。

 

正しい方法で介護を行えば、身体を壊すリスクは激減するから。

 

そっちの方が、コスパも介護職員のモチベーションの視点でも良い気がします。

 

 

 

そういえば、先週訪問したご利用者宅で、その方がとても嬉しそうに『話し相手ができた』と人形を見せてくれました。

 

はなちゃんだか、みくちゃんだか、そんな名前です。

 

そして、得意げに『はなちゃん、歌って』と声をかけるのですが、はなちゃんは機嫌が悪かったのか、『いってらっしゃい』とか、『もうお腹いっぱい』とか、トンチンカンな返答をしていました。

 

次第に、眉間にしわがよるご利用者。

 

しまいには、背中をバシバシ叩いたり、両肩を掴んで強く振ったり。

 

『何としても歌わせてやる』という、気迫がうかがえます。

 

それを、何とも言えず見ている私、

 

一人、平然なのは、はなちゃんだけ。

 

それを見ながら、『ロボット人形初代のたっくんの方が、(バカだったけど)かわいいかもしれない』と、心の中で、思った私でした。

 

ロボット導入については、今後も注視していきたいと思います。


2016-09-10 16:06:00

訪問をありがとうございます。

 

久々の更新となりますが、皆さまはいかがお過ごしだったでしょうか?

 

私、日中は、ご利用者宅の訪問をひたすら行い、夜は夜で、勉強会最後の振り返り&懇親会を行ったり、金沢に研修に行ったり、職能団体の会議に出たり、大切な地域のケアマネ仲間のお疲れさま会を行ったりetc、と、まぁ〜、日中も夜も予定がビッチリの日々を過ごしていました。

 

今月は、特にバタバタしていた私ですが、本日の業務も無事に終え、やっと一息ついている状況です。

 

 

 

さて。

 

昨年11月から始めていた『当社主催の勉強会』ですが、今月終了とさせていただきました。

 

これはあまり良いことではないのかもしれませんが、私は勉強会を開催する際に、期間を決めて行っています。

 

基本は、毎回11回コースです(中途半端ですが、1年のうち1回は準備と反省に時間を費やすので、全11回で行っています)。

 

一昨年は、固定メンバーで『気づきの事例検討会』を開催させていただき、昨年からは『ケアマネジメントについて』の勉強会を毎月開催していました。

 

これは、地域のケアマネジャー同士が、事業所を超えて関係構築を持てたらという思いで行っており、勉強会では、必ずグループワークを設けるようにしていたのですが、ご参加いただいた皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。

 

私自身、当区のローカルルールや、地域のケアマネさんの考え方を学ぶことができ、大変勉強になりました。

 

それと同時に、今後の勉強会をどうするかを、悶々と考えていました。

 

 

 

というのも、勉強会を行うということを、今回でやめようとも考えていたのです。

 

通常のケアマネジャーが集まって行われる勉強会は、様々なところでも開催されており、正直『別に私が開催しなくても良いのではないか?』という思いがありました。

 

ただ、一方で、『ケアマネジャー自身が自信をもって支援を行うことができる』という状況になっていないこと、また、行政との溝が(当区は)深いということが、気になっていました。

 

それを踏まえ、今後、もし勉強会を行うのなら『気づきの事例検討会』を再開したいという思いが私の中ではあったのですが、同時に『これ以上自分に役割を課すことで、他が疎かになることの不安』という気持との間で揺れていました。

 

また、『事例検討会を行うといっても、私自身にファシリテーターを行える能力があるか?』『バイザー的役割を担う人間がいない中での事例検討会で、正しい気づきや学びを得ることはできるのだろうか?』という不安もありました。

 

 

 

そこで、先日、金沢に研修受講した際、先生に相談してみました。

 

そして、やり取りの中で、『大変かもしれないけどやってみよう』と決意しました。

 

私自身、事例検討会を主催するにあたって、学ばなければならないことはたくさんありますが、この辺りは、来月の金沢研修後に先生に個人レクチャーをしていただくことになりました。

 

報酬は『カレー』で(笑)

 

 

 

先生とは1年弱のお付き合いですが、メールのやり取りの他、月に1〜2回お会いし話をすることで、先生も私の強み・弱みを知ってくださっているので、安心して話を受けることができます。

 

本当に、自身を成長させてくれる先生がいるというのは、ありがたいなぁ、と思います。

 

 

 

いつも思いますが、人って宝ですね。

 

昨夜、信頼しているケアマネさんとの話でも、この話題はあがりました。

 

『お金という財産も大切だけど、人間関係という財産も、とても大切だよね』という話です。

 

私の周囲には、前向きな方が多いのですが、昨夜お会いした方々とも『今後の地域包括ケア構築・介護保険制度の中で、自分は何ができるか?』ということを話しました。

 

そして、たくさんの元気をもらいました。

 

 

 

私は対人援助の仕事で疲労困ばいになりますが、その分、人と会って意見交換することで、元気を復活しています。

 

様々な意見を聞くことで、自身のモチベーションや、やりがいを持つことができるのです。

 

これって、面白いよなぁ、と、いつも思います。

 

そんなわけで、今後も現在のリズムで進んでいこうと、改めて自分自身決めました。

 

 

 

皆さんは、日々のお疲れをどうやって癒していますか?


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