指揮者 藏野雅彦の京都漂泊

交響楽団ひびき第20回定期演奏会のメイン曲、

ショスタコーヴィチ作曲、交響曲第10番は、

真の天才が創った20世紀最高の交響曲であると、

勉強すればするほど、思い知らされる。

そして曲のすごさに圧倒され続けている。

反省しなければならないことがある。

この曲の指揮について自分の思うところを、

文字情報として安易に発表すべきではない。

日々新しい発見があり、新しいアイディアが浮かぶのに、

自分の意見に縛られ、身動きできなくなるから。

オーケストラが演奏する”音”を

音以外の情報をできる限り挟まず

「絶対音楽」として、

ダイレクトに聴き手の耳と心に届けることを考える。

そして、その”音”に感動していただけるように練習する。