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2019 / 08 / 15
19:03

ひねもすのたりのたりかな

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「アンニュイ」・・・・

この句が近いか・・・・?

 

JR西日本

Blue Signal 西日本の美しい風土 

Vol 125 より 

 

柔らかな日ざしのなか、

波穏やかな与謝の海が広がっている。

白砂青松を海上に連ねる天橋立、

彼方の丹後半島の山々も

うす墨で描いたように霞んでいる。

つい、うとうとと

気持ちよく眠ってしまいそうな風景だ。

そして、頭に浮かんだのがこの一句。


  春の海 終日のたり のたりかな


作者は、与謝蕪村。

この句は、

丹後与謝の海を詠んだともいわれている。

しかしこの句を目にすると、

まどろむような海の情景がたちまち現れる。

光溢れた印象派の風景画を見るように、

平明で親しみやすい。

そんな叙景性が蕪村の句の特徴であり、

魅力でもある。

主観的な芭蕉の句に対して、

蕪村はあくまで写実的で客観的だ。

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