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2016 / 08 / 31
23:50
和みso定期で演奏する「田園」の版について
写真のあずき色のスコアがべーレンライター。
水色のスコアがブライトコプフ・ウント・ヘルテル新版。
今回の和み交響楽団で使用する版は、右側の水色のスコア、世の中で最も新しい版です。
でも、この版が採用する多くの校訂のなかで、
最も重要かつ大胆な、第2楽章、84小節の3・4拍で使われる和音、
CEGはCEsGで演奏します。
・・・それならブライトコプフを使う意味がない、とおっしゃる方もおられると思います。
でも、和みとともに実際に音を出して研究した結果、やはりCEsGで演奏することにしました。
他にも素晴らしい校訂が随所にあり、ブライトコプフ新版は魅力的です。
でも第2楽章、84小節だけは、ベーレンライターの考え方を採用します。
つまりEナチュラルはベートーヴェンの意図ではない、という考え方です。
今回、パンフレットやフライヤーで、使用する版については、
敢えて触れていません。
でも、和みと藏野の特別な選択があったことを、
お知らせしたかったのです。