インフォメーション
訪問をありがとうございます。
今日は、とても嬉しいことがありました。
先月から当社に入ってくれたMさんが、とても素晴らしい支援をしてくれました。
初回訪問で同行したのですが、彼のご利用者に波長を合わせながら話を丁寧に聴く姿は、勉強になりました。
また、帰社後、ご本人の持っている強み、課題を挙げてもらったのですが、客観性に優れており、一つひとつのことについて、自分の意見(根拠)を明確にしながら説明してくれた様子に、感動ものでした。
それを踏まえて、優先順位は彼に任せていますが、どのようにチームを形成し進めていくか、本当に楽しみです。
さて、本日は、『自立支援・公正中立・総合的かつ包括的とは』の第二弾です。
私の勝手な意見ですが、頭の中を整理しながら、ツラツラと書いていきたいと思います。
1)ケアマネジャー自身の職業倫理の徹底
これは、法定研修で学ぶ部分と、ケアマネジャー同士が意見交換をしながら気付いたり得る部分があると感じています。
法定研修の部分では、ケアマネジャーの求められている役割を踏まえて職業倫理を明確にしながら説明し、その上で、倫理的葛藤(倫理的ジレンマ)についての考え方を説明して欲しいと思います。
そして、それをベースに、ケアマネジャー同士が倫理について意見交換をしながら、考える機会を持つことが重要だと考えています。
この、『職業倫理をしっかり踏まえて業務に就く』ことが、自立支援や公正中立等々、ケアマネジメントの肝に繋がると思うのですよね。
そう。
職業倫理って、専門職として業務を遂行する上での『ルール』ですから、あるべき論のルールを基に、現場のケアマネジャーが様々な角度から、そのルールが果たして現実的であるか?現場に沿っているかを『検証』することが大切だと、私は思うのです。
ルール(職業倫理)のために高齢者や私たちがいるわけではありません。
高齢者や私たちが、円滑に支援を受けたり提供するために、ルール(職業倫理)があるのです。
そして、これは私個人の考えでありますが、職業倫理を語る上で、指導する方々にお願いがあります。
(なんて言っても、お偉いさんはこのサイトを見ることはないでしょうが)
職業倫理の部分の説明では、『現実可能な範囲での』私たちケアマネジャーが担う役割について、解説をして欲しいのです。
この『現実可能な』というのは、言い換えれば『労働基準法の範囲内で行える』の役割のことです。
もう一度書いてしまいますね。
『理想論』をあるべき論にしないでいただきたいのです。
ケアマネジャーになって、13年目になりますが、お偉いさんの話される理想論に振り回された挙句、打ち砕かれてこの業界を去った人を、たくさん見ました。
そして、これ以上、そういう人を増やしてほしくないと私は考えています。
現在、ケアマネジャーは、『困った時のケアマネさん』と言われるくらい、その役割は曖昧模糊としており、その業務範囲は多岐に渡ります。
介護保険制度創設時は、給付管理のみしていれば良かった。
それが、今ではどうでしょう?
うまくやれば良いのでしょうが、ケアマネジャーの大半は、(元々)とても真面目で責任感の強い方ばかりです。
それが、なぜ、このような状態に陥っているのか?
あれもこれも押し付けられている感が、正直、ケアマネジャーの中にはあると思うのです。
だけど、権限は一切与えられていない。
また、どんなに頑張っても、結局は書類でしか判断されないこの現状。
『私たちは書類のために支援をしているのではない!』と思いながら業務就いているのは、私だけでしょうか?
これで、『疲弊しないで頑張れ!燃え尽きるな!』というのは、酷ではないかと思うわけで。
そもそも私たちケアマネジャーは、残業をしない設定で報酬が決められているのです。
(あ、報酬については、次回記載します)
なのに、後出しじゃんけんの如く、あれこれと徐々に要求が高まることに対しては、正直、如何なものかと思うわけで。
私たちって、10割国の社会保障費から賄われているため、『みなし公務員』です。
一般的な公務員の方々は、私たちのように、高いスキルを求められているでしょうか?
一般的な公務員の方々は、私たちのように、自腹を払って自己研鑽を求められているでしょうか?
一般的な公務員の方々は、私たちのように、サービス残業しても業務をこなすことを求められたり、24時間体制で電話対応を求められるでしょうか?
現在、ケアマネジャーに求められていることが、高齢者支援に必要なことばかりであることはわかります。
が、全てをケアマネジャーに押し付けるのは、違うんじゃないかなぁ、と私は思うのです。
そして、だからこそ、職業倫理を語る方々には、『現実可能な』倫理について、講義をしてほしいと思うのです。
あぁ、倫理についての話から、ここまで広げてしまう私って・・・。
2つ目以降の話は次回に回します。