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2022 / 06 / 19
01:35

モーツァルトの交響曲

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ウォーキングしようとした訳ではなく、

長い距離を歩く時も音楽を聴く。

東京音楽大学指揮科の入試課題が、

モーツァルトの「リンツ」だと分かった時、

昨年の夏ごろからスコアをよく見るようになって、

あらためて大好きになった。

昨日はブルーノ・ワルター指揮

コロンビア交響楽団の演奏を聴いて、

「ワルターの楽屋にモーツァルトが遊びに来ていた」と

噂が流れるのも頷けるような、

美しく、

そして自由な、

モーツァルトへの愛情あふれる演奏に感動した。

だけど、このコンビの41番は心が動かなかった。

どうしてかなあ・・・

僕にとって

モーツァルトの交響曲の指揮機会は貴重で

25番、29番、31番、35番、38番、39番、40番

がこれまで指揮させてもらった全てである。

35番、38番、39番は比較的回数も多く

とても幸せ。

でも「リンツ」と「ジュピター」は

未だ機会に恵まれず

どうしても指揮したい。

このところその思いが強くなっている。

2022 / 06 / 16
22:23

パスポートの更新

明日新しいパスポートを受け取りに行く。

前回は訳があって5年用だったが

今年は10年用にした。

申請当日はやせた写真を撮りたかったので、

ダイエット頑張ったけれど、80.1kg。

年相応に老け小太りの写真となった。

この新しいパスポートが有効なうちに、

世界から戦争がなくなりますように。

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ロシアの侵攻のずっと前から、

光信が常任指揮者を務める

チェルニーヒウのオーケストラに

客演して欲しいと言われ、

僕もぜひ振らせてほしいと約束していて、

まとまった時間ができる時を探していた。

なのに

チェルニーヒウは最初に爆撃された。

オーケストラの建物は破壊され、

でも団員は地下に逃げ無事と光信が電話をくれた。

侵攻の予感すらない頃

光信と食事しながら交わした会話

「なんの曲がいいかなあ」

「かなり大きな曲でもいけますよ」

「マーラーかブルックナーがいいなあ」

「いいですねえ」

あの会話が夢に終わりませんように・・・

 

 

 

 

2022 / 06 / 09
23:24

指揮者の幸せ

このオーケストラと

この曲をやりたい!

その願いが叶うこと・・・

こんなに嬉しい事はありません。

2022 / 06 / 03
10:20

マクセルとアナログ

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阪急電車の車内広告

「マクセル」と「アナログ」の文字が目にとまった。

カセットテープ全盛時代の

お気に入りのメーカー名

「maxell」

僕たちの世代は

アナログからデジタルへの移行を経験した。

そして

物凄く大切な「何か」を失ったような気がする。

30年以上昔、

自分の音はデジタルで録音したかった。

きれいに聴こえたから・・

名演奏は

LPレコードを真空管のアンプで

すごいスピーカーで聴きたかった。

その場の空気まで感じられたから・・

でも

機械では録音再生が難しい

人間の耳では聴き取れない音がある。

これを

大切にしなくてはならないのに

音楽の世界が

間違った方向に進んでいるように

思えてならない。

現時点では

生の演奏のみが

音の全てを伝えることができる。

LIVEを何より大切にしなければいけない。

 

僕の考え方は間違っているのかな?

 

2022 / 05 / 31
09:28

From The Steeples And The Mountains

表記の題名は1901年に作られた、アイヴズ作品のもの。

「Steeples」は教会の尖塔という意味。

かなり前にアイヴズの室内楽作品をとりあげる演奏会で

この曲を指揮した。

今年の暮れに京都フィロムジカ管弦楽団演奏会で

念願の交響曲第2番を共演させてもらうという事もあり、

時間ができると

アイヴズの事をぼやーっと考えていて

表記の曲のことを思い出した。

編成は4台のチューブラーベルズと

トランペットとトロンボーンが各1本。

第1と第4ベルは調号なし。

第2ベルがフラット5つ。

第3ベルがシャープ5つ。

トランペットとトロンボーンは12音で書かれている。

リズムは最初から次第に細分化され複雑になり、

音量はpppからfffに向かっていく。

とても短い作品。

スコアを読み始めた時、

どんな音になるのか想像もつかなかったので、

スコアをPCで再生させようと考えた。

入力が終わり再生のキーを押した時、

「ポン!」と小さな音をたてて

(・・・そんな気がしただけかもしれない)

僕のメビウスノートパソコンは動かなくなった。

アイヴズが原因なのかどうかは

未だに分からないけれど、

この美しいスコアを実際に音にすると

想像できない

言葉にできない

精神が破壊されるような

音の洪水になった。

 

指揮をしていて

すごく興奮し

気持ちが乱れた

でも楽しかった・・

僕のアイヴズ経験は

こんな風に始まった。

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