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2022 / 05 / 31
09:28

From The Steeples And The Mountains

表記の題名は1901年に作られた、アイヴズ作品のもの。

「Steeples」は教会の尖塔という意味。

かなり前にアイヴズの室内楽作品をとりあげる演奏会で

この曲を指揮した。

今年の暮れに京都フィロムジカ管弦楽団演奏会で

念願の交響曲第2番を共演させてもらうという事もあり、

時間ができると

アイヴズの事をぼやーっと考えていて

表記の曲のことを思い出した。

編成は4台のチューブラーベルズと

トランペットとトロンボーンが各1本。

第1と第4ベルは調号なし。

第2ベルがフラット5つ。

第3ベルがシャープ5つ。

トランペットとトロンボーンは12音で書かれている。

リズムは最初から次第に細分化され複雑になり、

音量はpppからfffに向かっていく。

とても短い作品。

スコアを読み始めた時、

どんな音になるのか想像もつかなかったので、

スコアをPCで再生させようと考えた。

入力が終わり再生のキーを押した時、

「ポン!」と小さな音をたてて

(・・・そんな気がしただけかもしれない)

僕のメビウスノートパソコンは動かなくなった。

アイヴズが原因なのかどうかは

未だに分からないけれど、

この美しいスコアを実際に音にすると

想像できない

言葉にできない

精神が破壊されるような

音の洪水になった。

 

指揮をしていて

すごく興奮し

気持ちが乱れた

でも楽しかった・・

僕のアイヴズ経験は

こんな風に始まった。

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