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TAKASHI MURAKAMI
大学生の卒業制作展にこの巨匠に会った。
東京芸大の友人が紹介してくれたのだがすごく紳士で話のしやすい方であった。
今思うとかなり貴重な機会であった。
この巨匠の大学院修了制作はアロワナを描いていて今の作品にも繋がるといえば繋がる作風であった。
ハッチングで描かれたその絵は今でも覚えている。
腱鞘炎になったと語っておられた。
今SNSで作品を拝見している。
とんでもない作品量と品質。
しかも自分で描いていないのも多い。
自分で描いていて上手いのは理解できるがアシスタントにやらせてあのクオリティー。
制作教育がどうなっているのかわからない。
とにかく絵で埋め尽くす画面からはやる気をいただいている。
グループ展の最後の仕上げ
来年の栃木県での展示の準備である。
絵と地図を仕上げたらあとは教科書に蛍光ピンクの線を引くだけである。
平安京シリーズの時にこれを始めたが今の学生はこういう勉強方法なのか心配である。
教科書(山川出版のもの。高校の時日本史はこれがベストであったが。)は使うかもしれないが、いや学校によっては資料や別の本がメインかもしれない。
少し浦島太郎な気分になりながら試しに両面テープで赤いポルシェのミニカーを留めてみる。
これは特になんでもないが1ヶ月半くらいの尺に耐えられるか心配。
きっとどこぞの誰かが触って破いて終わりの頃には無惨なことになっている気がする。
畳の作品は地において飾っていた時はよく踏まれていた。
そりゃそうだろう。
元も畳は床にあるものだから。
でも一応展覧会なのだが。
一年遅れの列車
大分落ち着いてきたがまだまだ鬼滅の刃は流行っている。
昨年は黒と緑の市松模様が市中至る所に目についた。
無限列車を録画に撮っていたのだが作業をやめて2時間鑑賞した。
大きく前半と後半に分かれていて後半に涙する人が多いようだ。
しかしそこは大体話が読めていたのであまり感動はなかった。
強いヒーロー(煉獄さん)が倒される間際、現実なら死んでいるだろうという時点から10分ほど語り出すシーン。
定番である。
それよりも前半のジャンプならではのキャラクター設定の夢を操る鬼。
それは面白かった。
全体を通してわかりやすくて受けるのはよくわかる。
多分、鬼滅の刃を読むか観ておけばもっと楽しめただろう。
下野の国
グループ展用の制作で地図に手を入れたが全く行ったことがない栃木の地理が少し頭に入った。
関西に住んでいると関東のことは行ったことがなければ地理感覚が全くない。
東京、千葉、茨城、神奈川は泊まったりしたことはあるがその他はない。
ついこの間まで栃木と群馬はどちらが右でどちらが左かもわからなかった。
山本群馬県知事が魅力に欠ける都道府県のランクか何かで法的措置も検討する、と述べていたが本当にいいも悪いも思わないのが群馬である。
その点栃木には日光があるので宇都宮とともに頭に少しはある。
地図制作にあたって古戦場を地図の上に貼っていくのを何回か繰り返していくうちに地理感覚がついてきた。
関西人的には県庁所在地というものは県の端にあるもので真ん中にある感覚はない。
だが宇都宮はそういうところで宇都宮城もそこにある。
展覧会が開催されたら栃木を巡ってみたい。
できれば自分の作った、と言っても大嶽浩良氏が作ったものをそのまま使用した地図であるが、古戦場巡りは面白そうだ。
しかし還暦前の老人の趣味みたいな作品かも、と思ってしまう。
7時間ぶっ通し
この10日間はグループ展の準備に明け暮れた。
この撮影の日はそのクライマックス。
朝から梱包を解き、絵を組み立てる。
尖展と観○光で四畳半2点を展示したが人海戦術で乗り切ったので組み立て、バラしはかなりすぐだった。
しかし今回の撮影は何もかも一人。
撮影場所まで運ぶのも一苦労。
組み立てに至っては微妙に画面が出たり引っ込んだりで何度も表から見直す。
寝かせて組み立てるのだが裏から木槌でガンガン叩くと鼓膜が破れそうなくらい大きい音が耳に。
まずは高村邸を組み立てた。
その後、東求堂。
これは一畳が大きく重い。
裏からのクランプも場所によっては繋ぎにくく、より時間がかかった。
組み終わったら撮影。
カメラマンが恐ろしく目が良く今回の作品の色について論じてくださった。
撮影終了後、バラして梱包。
撮影自体は30分くらいだがその他に時間がかかり過ぎるのと力仕事が多いのとでバテバテ。
グループ展の設営ってどなたか手伝ってくださるのだろうか?